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松下、世界初のシーン連動型絞り搭載の液晶プロジェクタ
-「AE700」。HDMI/光学2倍ズーム/レンズシフトを装備


TH-AE700
10月8日発売

標準価格:オープンプライス

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 松下電器産業株式会社は、シーン連動型絞り機構「ダイナミックアイリス」を搭載し、液晶プロジェクタとしては世界初のコントラスト2000:1を実現した「TH-AE700」を10月8日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は25万円前後の見込み。月産台数は1,500台。

 TH-AE700は、2003年10月に発売された「TH-AE500」の後継機。液晶パネルは、AE500と同じ0.7型1,280×720ドット(16:9)を3枚使用しているが、5つの高画質技術により構成される統合型高画質デジタルシステム、新「シネマワークス」により、新「ハリウッド画質」を実現している。

 以下の5つの技術を基に、ハリウッドで「タイタニック」や、「ムーラン・ルージュ」、「X-MEN」などのテレシネを手掛けた、著名なカラーリスト、David Bernstein氏とカラーチューニングを行ない、映画フィルムに迫る高画質を追求したとしている。

  1. 「ダイナミックアイリス」
     独自開発の絞り機構により、映像シーンに応じてランプ光量とガンマデータを連動させて制御。同社では、液晶プロジェクタとしては世界初としている。これにより、世界初のコントラスト2,000:1と、明るさ1,000lmを両立させた。
     従来の映像シーンに応じて光源ランプの光量をリアルタイムに制御する「プロジェクターAI技術」に加え、「ダイナミックアイリス」と、ガンマデータも同時に連動させて制御。ダイナミックレンジを拡大させ、「黒」の表現力を拡大したという。

  2. 「シネマカラーマネジメント」
     他色に影響を与えず、特定色を補正することが可能になった。さらに、リモコンに「カラーマネジメント」ダイレクトボタンを搭載し、好みにあわせて3次元での特定色の色調整ができる。

  3. 「RGB10bitフルデジタル処理、デジタルがガンマ補正」
     映像信号の処理を、入力から出力までRGB10bitフルデジタル処理。階調表現能力は、10億7,000万色(1,024階調)で、RGB信号毎に0.1%の精度で画質調整(ガンマ補正)を行なう。

  4. 「ダイナミックシャープネスコントロール回路」
     隣接する画素の輝度差に応じて、映像信号の縦横だけでなく、斜めの輪郭部の補正も違和感なく処理できるとしている。

  5. 「デジタルシネマリアリティ」
     映画ソフトを高品位に再生するという、I/P変換技術。
 そのほかにも、水晶複屈折の技術を応用し、画素をスクリーン上にすきま無く配置する独自技術「「NEW スムーススクリーン」や、映像モードとして、「シネマ1」「シネマ2」「シネマ3」「ビデオ」「ナチュラル」「ノーマル」「ダイナミック」の7種類を搭載。さらに、ガンマレベルや、色温度調整、また任意の色を8ポイントまでユーザー調整可能な、「カラーマネジメント」調整も新たに装備した。

 設置性に関しても、新開発の2倍光学ズームレンズ搭載したことで、100型(16:9)を約3m~6mで投写可能となった。同社では業界最大ズームレンジとし、「従来の使用する度に設置する『短焦点都度設置スタイル』だけでなく、生活空間と常に融合する『常設スタイル』を手軽に実現する」としている。

 さらに、レンズシフト機能も新たに追加された。水平方向に、最大で投写画面サイズの約25%分、垂直方向には約63%分をシフトすることが可能。シフト操作は、本体前面のジョイスティックを利用する。

リモコン
 ランプは、「新130W UHM」を採用。ランプ制御を改良したことにより、ランプ寿命をTH-AE500に比べ、1.5倍長い3,000時間(ノーマルモード ダイナミックアイリスオン時)を実現。なお、交換用ランプ「ET-LAE700」は、26,500円で販売される。

 排気口は、ソファー前への設置や棚上への設置などの設置環境に配慮して前面に配置。ファン騒音を抑える静音化性能を向上し、ランプモードがエコノミー時で26dB、ランプモード「ノーマル」時で30dBと、液晶プロジェクタとして業界最小としている。

 入力端子はD4端子、コンポーネント(RCA)、コンポジット、S映像、アナログRGB(D-sub 15ピン)を各1系統搭載。また、AE500で搭載していたDVI-Dが省かれた代わりに、新たにHDMI端子を1系統装備している。外形寸法は335×270×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量3.6kg。消費電力は180Wとなっている。バックライト付きリモコンが付属する。

【主な仕様】
TH-AE700TH-AE500
(参考)
液晶パネル0.7型1,280×720ドット
ランプ新130W UHM130W UHM
ランプ寿命約3,000時間約2,000時間
明るさ1,000lm
(ダイナミックアイリス オン時)
850lm
(AIオン時)
コントラスト2,000:1
(ダイナミックアイリス オン時)
1,300:1
(AIオン時)
光学ズーム2倍
(F1.9~3.1)
1.2倍
(F1.9~2.2)
レンズシフト水平、垂直非搭載
台形補正垂直水平、垂直
スクリーンサイズ40~200型
100型(16:9)投写距離3~6m3.1~3.7m
騒音
(エコノミー時)
26dB27dB
D4入力1系統
コンポーネント入力1系統
S映像入力1系統
コンポジット入力1系統
アナログRGB入力1系統(D-sub 15ピン)
DVI-D入力非搭載1系統(HDCP対応)
HDMI入力1系統非搭載
消費電力180W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
335×270×95mm280×269×80mm
重量3.6kg2.9kg

□松下電器のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn040902-1/jn040902-1.html
□製品情報
http://panasonic.jp/theater/projector/index.html
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~動的光量制御も備えた松下電器「TH-AE500」~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031113/dg27.htm

(2004年9月2日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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