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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本ビクター株式会社は、4chフロントサラウンドシステム「√4(ルート・フォー)」を搭載したDVD/MDシステム「NX-DV3-W」を11月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は63,000円前後と見られる。
DVD、MD、アンプ、デコーダ、FM/AMチューナなどを一体化したセンターユニットと、フロントL/Rスピーカー、サラウンド(リア)L/サラウンドRスピーカーで構成されたサラウンドシステム。SL/SRスピーカーをセンター位置に配置するバーチャルサラウンド技術「√4」を搭載する。
√4は、同社の「3D-PHONIC」を進化させたもので、5.1chのうち、フロントL/R chはディスクリートのまま出力、サラウンドL/R chには√4処理を施し、視聴者の左右後方に定位させる仕組み。センターchの音声は、サラウンドL/Rに加算され、サラウンドL/Rスピーカーから出音する。サブウーファのLFEはフロントL/Rにまわしている。同社推奨の聴取距離は1.4~2m。 フロントL/Rスピーカーだけで構成する2スピーカーのバーチャルサラウンドと比べ、サラウンド効果が高く、かつ高音質としている。また、センターchが中央から出力されるため、2スピーカー方式に比べ、セリフの定位感、明瞭度が向上。視聴エリアも広く取れるとしている。
発表会では、聴取領域、定位感、音場感、演算量、音質、操作性を他社と比較したレーダーチャートが提示された(同社のチェックによるもの)。フロントL/Rの2スピーカーを使用する他社A、フロントスピーカーに5ch分のユニットを内蔵した他社B、2スピーカーの他社Cと比較。√4に比べて、「他社Aは操作性以外に高得点がなく、他社Bは音質が劣る」とした。なお他社Cは近年、業界で採用例の多いバーチャルサラウンド規格を採用した製品。 サラウンドL/Rスピーカーは、それぞれを横に合体させ、付属の台座に置くのが基本スタイル。台座に角度調整機構はない。ただし、台座から取り外し、通常の5.1chシステムのように後方に設置することもできる。その場合はサラウンドモードを切り替える。壁掛けも可能。
センターユニットには、実用最大30W×4chのデジタルアンプ「DEUS」を搭載。開閉式のシーリングドアを採用し、インテリアとのマッチングを考慮した。センターユニットの外形寸法は260×358×80mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.8kg。 DVD部で再生可能なメディアはDVDオーディオ/ビデオ、ビデオCD、音楽CD、CD-R/RW(SVCD、MP3、WMA、JPEG可)。MD部はMDLPに対応し、CDからMDへのコピーは5倍速。 ドルビーデジタル、DTS、AACのデコードに対応し、ドルビープロロジックIIも搭載する。 背面にD2端子を備え、「デジタルダイレクトプログレッシブ」出力が可能。映像DAコンバータは54MHz/10bit。そのほか、S2映像、コンポジット、光デジタル、サブウーファプリアウト、ヘッドフォンの各出力端子を搭載。入力は、光デジタル×2、アナログ音声×2を備える。 スピーカーケーブルは色分け式で、本体には専用ソケットで差し込む。ただし、スピーカーケーブルとソケットは取り外しが可能なため、専用ケーブル以外も使用できる。 リモコンは、主に再生関連を表面に、設定関連をドア内に収めたデザイン。再生関連のボタンは蓄光式となっている。
フロントL/Rスピーカーは防磁型のバスレフ式。ユニット構成は11cmコーンウーファ×1、4cmコーンツイータ×1の2ウェイ2スピーカー。外形寸法は125×188×251mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.1kg(本体のみ)。 サラウンドL/Rスピーカーも防磁型で、6cmコーンユニット1つを備えたバスレフ式のフルレンジスピーカーとなっている。外形寸法および重量は、120×93×70mm(幅×奥行き×高さ)、約0.45kg(1本)。
■シアターシステムとMDミニコンの両市場を狙う
都内で行なわれた発表会では、開発コンセプトや今後の展開が紹介された。シアターシステム市場は、2002年の122万台から翌2003年に122万台へと縮小、2004年予測は130万台、2005年予測は143万台と、大きな伸びが見られない。 一方、2002年以来、DVDミニコンポが急激に拡大している。2002年に83万台だった市場は、2004年は700万台、2005年は870万台と見込まれている。 また、DVDミニコンポ購入者の約50%がシアターシステムを志向している。「シアターシステムは場所をとる」という認識と共に、「かなり高価だと思われている」という。 そこで、シアターシステムの臨場感を保ちつつ、DVDミニコンポと同様、パーソナルルームへの設置を前提とした開発したという。MDを搭載したのもそのため。「日本の家屋で5.1ch分のスピーカーを設置するのは難しい。日本の文化にあったサラウンドシステム」(同社)。 今後も√4をベースにした製品を展開し、「ニューパーソナルAV」として訴求。個人、単身者をターゲットに、シアターへの潜在ニーズを掘り起こすプロモーションを行なうという。 □ビクターのホームページhttp://www.jvc-victor.co.jp/ □ニュースリリース http://www.jvc-victor.co.jp/press/2004/nx-dv3-w.html □製品情報 http://www.jvc-victor.co.jp/audio_w/product/system/nx-dv3-w/ (2004年9月17日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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