◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は21日、次世代プレイステーションにブルーレイディスクのROM規格「BD-ROM」を採用すると発表した。
都内で開催された「PSビジネスブリーフィング」で、久夛良木健CEOが明らかにした。「まだ早いといわれるかもしれないが、次世代プレイステーションのディスクメディアにBD-ROMを採用する」という。 採用の理由については「エンターテインメントでは絶対的な容量が必要となる。HD DVDでは現在30GBが最大となるが、より大容量を扱える方式としてブルーレイを選択した」と語ったほか、ブルーレイ関連の企業やデバイスメーカーなどから「ブルーレイの推進役になってほしい」との要望も強かったという。 また、BDに加え、DVD/CDのサポートも予定しているほか、PS/PS2用ゲームとの下位互換性についても、「チャレンジしないわけにはいかない。(下位互換性の維持は)プレイステーションの美学だ」と非常に前向きな姿勢を示した。 BD-ROMでは、コーデックとしてMPEG-2/MPEG-4 AVC(H.264)/VC-1(WMV9)の採用が予定されているが、具体的にサポートするコーデックについては、「まだBD-ROMの規格も正式には決まっていないので、コメントできない」としたほか、ブルーレイのライティング機能については「今の段階ではやらなくてもいいと考えている」とした。そのほかの次世代プレイステーションについての詳細は明らかにされなかった。
なお、携帯ゲーム/AVプレーヤーの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の価格/発売日については、「本日は発表しない(久夛良木CEO)」とした。5月の製品発表時に2004年末に日本市場に投入し、2005年春には欧米市場にも投入すると予告されていた。 今回、「今冬中に発売する」とコメントに変化が見られたが、「ハードウェアはすでにできており、(当初予定通りに)年末商戦に間に合う。ソフト側の状況を見極めながら最適な時期を見極めている。是非年末に出したいと強く思っている」と語った。 PSPは外形寸法約170×74×23mm(幅×奥行き×高さ)、重量約260gと小型の携帯型ゲーム機。UMDと呼ばれる新開発の専用メディアを採用し、ゲームコンテンツを収録するほか、ビデオ用のプロファイルも策定。映画業界らと協力しビデオコンテンツ向けの製品展開も予定している。UMDの記憶容量は1.8GB。 従来より発表されていた仕様から大きな変更はないが、USB 2.0端子のHOST機能が省かれている。また、PSPでWEGAやPSXなどと共通イメージのインターフェイス「XMB(クロスメディアバー)」の採用も明らかにされた。「ソニーグループのテレビ、ゲーム、PSPを含め共通インターフェイスとしていく(久夛良木CEO)」という。
さらに、ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド ライバルズ(EA)などのPSP対応ゲームタイトルなども紹介。なお、UMDを使った映画コンテンツについては、「“やりたい”といっている会社は多い。しかし、BDとHD DVDの競合やコピープロテクションをどうするのかという問題でコンセンサスが取れないとなかなか動けない。コンテンツメーカーさんと最後の調整をしている。PSPだけというよりUMDという新しいフォーマットを使って欲しい」と説明した。 また、ネットワークアダプタを標準搭載し、外形寸法が従来比で1/4、重量が1/2になった新型プレイステーション「SCPH-70000」も11月3日より発売する。価格はオープンプライスで店頭予想価格は19,800円前後。 なお、薄型化したことでHDDを内蔵できなくなっており、外付けのHDDも現在用意されていないが、「欧米など世界的にはHDD無しタイトルが増えている。あと、PSXもHDDの機能を持っているが、最近安くなってきている(久夛良木CEO)」と説明した。
□SCEIのホームページ (2004年9月21日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
|
|