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高級オーディオが集う「HI-END SHOW TOKYO 2004」が開幕
-シャープが20万円台の11.2MHz 1ビットアンプを展示


会期:9月24日~26日

会場:東京交通会館

入場:無料


 オーディオメーカーと輸入商社などが参加する展示・試聴イベント「Hi-End Show Tokyo 2004」が、9月24日から26日までの3日間、東京・有楽町の東京交通会館で行なわれている。

希少盤の販売なども行なわれている

 参加メーカーは31社で、昨年の25社から6社増加。会場となる東京交通会館では、12階に試聴などができるメインスペースを設けるほか、3階にも録音優秀盤や希少盤を中心としたソフト販売を行なうスペースを用意している。

 なお、同イベントの会場と、「2004 東京インターナショナルオーディオショウ」の会場である東京国際フォーラムは、徒歩数分で行き来できる。


■ シャープが普及価格帯の1ビットデジタルアンプを展示

 シャープのブースでは、7月から発売している1ビットデジタルアンプのフラッグシップモデル「SM-SX300-H」をメインにした展示を展開。さらに、ピュアオーディオ用プリメインアンプの普及価格帯である、20万円程度を想定しているという1ビットデジタルアンプも参考展示している。

 展示されたアンプの型番などは公開されていないが、モックアップではなく、実際に音を鳴らすデモを行なっている。サンプリング周波数はSX300と同じ11.2MHzで、1ビット信号のノイズシェイピング技術として「7次ΔΣ変調アルゴリズム」も採用している。出力は100W×2ch(4Ω時)。そのほかの仕様は未定だが、SACD/DVDオーディオ対応プレーヤーと接続するためのi.LINK端子を備えている。

参考展示された普及価格帯の1ビットデジタルアンプ i.LINK端子を備えているが、製品化の段階には端子の種類を変更する可能性もあるという

SM-SX300

 音質に関してAVシステム事業本部デジタルメディア営業部の川原岳史主事は「厳密に比べるとSX300との差はあるが、音の立ち上がりの良さなど、1ビットならではの魅力は十分味わえる」という。価格と発売時期については「まだ未定」としながらも、「SX300の10分の1程度の、20万円前後を予定している。発売は2005年春頃になる」とのこと。

 なお、同社のピュア用1ビットアンプと言えば、逆三角形のフォルムが定番だが、試作機は一般的なフォルムになっている。この点について川原主事は「まだ試作段階なので、デザインはこれで決定というわけではない。お客さんの声を反映しながら、試行錯誤していきたい」と語った。


■ ハニワにそっくり? な超弩級スピーカー

HANIWA

 会場で一際注目を集めていたのは、クボテックのブースに展示された「HANIWA」というフロア型スピーカー。その名の通りハニワやカエルを連想させる独特のデザインを採用しており、ウーファユニットが目、中央のホーンユニットが口に見える。

 愛嬌のあるデザインだが、外形寸法が1,000×570×1,740mm(幅×奥行き×高さ:ELW30)と大きいため、実物を目の前にすると迫力がある。

 ユニットの構成は、大型のコンプレッションドライバ1基と、30cm径のウーファユニット4基を採用。ウーファはすべて仮想同軸配置となっており、ホーンの軸とも一致している。エンクロージャは一体成形で、各ユニットの空間は分離されており、クロストークを防いでいるという。

30cm径のウーファを上下に計4個搭載 ホーンユニットは楕円形/円形から選択できる 背面

製品版に搭載予定のスーパーツイータ

 なお、製品は楕円形のホーンユニットを採用した「SPW30」と、楕円形ユニットを採用した「ELW30」の2バージョンを用意。

 価格は各ペア735万円となっており、発売時期は2005年春。なお、製品化時にはスーパーツイータが搭載される可能性もあるとのこと。


■ audio proの新スピーカーシリーズ

中央左が「BLACK DIAMOND V.2」、右が「IMAGE44」

 ロッキーインターナショナルのブースでは、8月から発売が開始されたaudio proの新スピーカーを展示している。2ウェイのトールボーイの「BLACK DIAMOND V.2」(1台72,450円)、と、同じく2ウェイトールボーイの「IMAGE44」(ペア103,950円)をラインナップ。

 さらに、サラウンド用として、ユニットを上面に配置した無指向性スピーカー「QUBE」(1本33,600円)」。2ウェイのブックシェルフ「BLACK PEARL V.2」(ペア71,400円)、「IMAGe 12」(ペア39,900円)などをラインナップ。50Wのアンプを内蔵したサブウーファ「ACE-BASS 2」(152,250円)も用意している。

無指向性スピーカー「QUBE」 「BLACK PEARL V.2」と「IMAGE 12」 サブウーファの「ACE-BASS 2」。パッシブラジエータも備えている


■ そのほか

HD53 ver8.0

 C.E.C.のブースでは、人気のヘッドフォンアンプ「HD53」の最新バージョン「HD53 ver8.0」の試聴が行なえる。発売は10月12日で、価格は65,100円。

 現行モデルとの違いは、使用しているアンプモジュールが「CC75」から、次世代の「CC80」に変更されていること。音場が拡大し、聴感上のS/N比が改善。透明感のある音質が得られるという。なお、従来のHD53ユーザーには、有料のアップグレードサービスが用意される。費用は21,000円。受け付け開始は2004年10月12日からで、購入した店舗で受注する。納期は製品がC.E.C.に到着後およそ10日間かかるという。

C.E.C.のブースでは、ベルトドライブ方式のCDプレーヤーも参考展示されていた。価格は210万円。発売時期は未定 DYNAUDIOの新スピーカー「AUDIENCE 72SE」。AUDIENCE 72をベースに、ツイータをコンターSシリーズで開発されたEsotecベースのニューモデルに変更。ウーファもコンター1.8Mk IIの流れを組むユニットに変更されている 村田製作所は、球形スピーカーユニットを採用したトールボーイスピーカー「ES301」を展示している。写真はワインレッドピアノ仕上げで、1本531,300円

□関連記事
【9月10日】村田製作所、球形ユニットを搭載したフロア型スピーカー
-渦流抑制システムや重心一点支持など、独自技術を導入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040910/murata.htm


□Hi-End Show Tokyo 2004のホームページ
http://www.hi-endshow.jp/
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【2003年10月10日】高級オーディオを集めた「Hi-End Show Tokyo 2003」が開幕
シャープが11.2MHzサンプリングの1ビットアンプを参考出品
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031010/hiend.htm

(2004年9月24日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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