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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本ビクター株式会社は5日、両耳に装着した2本のマイクでバイノーラル録音した音声に、独自のデジタル信号処理を施し、音の方向や距離感を再現する「バイフォニック3Dサウンド」を開発したと発表した。収録後に特別な編集を必要としない方式としては、業界初としている。 同社では「デジタルビデオカメラの小型化が進んでいるため、ステレオマイクの左右chの配置が近づき、ステレオ感の再現が困難になっている。原音探究の思想のもと、長年培ってきた独自の音場再生技術を駆使して開発した」(同社)としており、ビデオカメラでの利用を想定。2005年春ごろに、本技術を搭載したデジタルビデオカメラの商品化を予定している。 新開発の小型高性能バイノーラルマイクを使用し、耳元で受けてDVテープに映像とともに録音。今回は、耳元での集音を可能にするためにインナーイヤータイプを採用している。バイノーラル録音方式自体は従来からあるが、原理上ヘッドフォンで試聴することで高臨場感が得られるが、スピーカーで再生するとクロストークが発生して聴きづらく、立体感も乏しくなってしまうという特性がある。
そこで今回の技術では、録音した音声をDSPで同社独自の「トランスオーラル処理」(逆相感低減処理、クロストークキャンセル処理、レベルコントロール処理)を行なうことにより、スピーカーで再生しても高臨場感が得られ、逆相感や個人差の少ない音像定位を実現したという。遠近感・上下感といった3次元の音場再現が可能としている。 再生時には、特別なシステムを必要とせず、通常のテレビやオーディオシステムのステレオスピーカーで音場を再現できる。 □ビクターのホームページ (2004年10月6日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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