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ヤマハ株式会社は、AVアンプなどへの組み込みを想定したサラウンド音声用デコーダLSIの新モデルを開発。サンプル出荷を10月15日から開始する。「YSS944」、「YSS943」、「YSS940」の3種類をラインナップし、サンプル価格はいずれも3,000円。 3モデルの違いは対応フォーマットの違いで、944はドルビーデジタルEX、DTS-ES、ドルビープロロジック IIx、DTS 96/24、DTS 96/24-ESマトリクス6.1、Neo:6など、全てのサラウンドフォーマットに対応。YSS943はDTS-ES、Neo:6のデコード機能を省き、943はNeo:6を含むDTS関連フォーマットに対応していない。 2003年3月に出荷が開始されたYSS942/941の後継モデルとなっており、前モデルと同じく動作クロック数は180MHz。浮動小数点方式32bitの高速処理を実現しながら、消費電力は1.2V/211mW(ドルビーデジタル処理時)に抑えている。これにより同社は「高級AVアンプから普及型の一体型ホームシアターシステムまで、幅広い製品に対応できる」としている。 全音場処理デコーダはROMで搭載し、ほかの処理用ワークRAMなども1チップ化。輻射ノイズの低減や、設計のシンプル化を図れるという。 また、デジタル画像処理により、口の動きが声に対して遅れる現象を補正する「リップシンク機能」、デコード後の音声に効果を加える「空間音声DSP機能」、フロントスピーカーだけで効果が得られる「バーチャルサラウンド機能」、ヘッドフォンでサラウンドを再現するという「ヘッドホンDSP機能」なども内蔵している。さらに、プログラムRAMも内蔵しており、将来の仕様拡張にも対応できる。 パッケージは144ピンLQFP、製造プロセスは0.15μm。電源電圧はコア部で1.2V、I/O部で3.3Vとなっている。
□ヤマハのホームページ
(2004年10月13日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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