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ARM、マルチメディア機能を強化した次世代プロセッサ技術「NEON」


ARM ワイヤレス担当グローバルディレクター オリバー・グナセカラ氏

10月12日発表


 英ARMは、マルチメディア処理などを高速化する次世代プロセッサ技術「NEONテクノロジー」を発表した。同社ではコアIPをライセンス供与し、再来年以降に同技術を採用したチップセットがライセンス先メーカーなどから出荷、携帯電話やデジタル家電製品などで利用される見込みという。

 NEONは、64/128bit SIMD(Single instruction multiple data)命令セットで、携帯電話などのモバイル製品や家電製品向けのビデオエンコード/デコード、3Dグラフィックス、スピーチ処理などの複数同時処理向けの技術と位置づけられている。

 8/16/32/64bit整数、単精度浮動小数点SIMDオペレーションをサポート。グラフィック処理や、オーディオ/ビデオ処理に対応し、10MHz未満の動作クロックでMP3のデコードが行なえるほか、13MHz動作でGSM AMRスピーチコーデックの実行が行なえるなど、動作クロックを抑えながら、マルチメディア処理が可能となるため、低消費電力化が可能としている。

さまざまな家電機器でマルチメディア機能への要求が高まっている NEON技術の解説 NEON採用プロセッサでは従来製品より低クロックでビデオ/オーディオ再生などが可能

 また、ソフトウェアベースで機能追加が行なえ、新コーデック追加時などでも、ハードウェアの変更なしにサポート可能。開発者向けにNEON対応Cコンパイラも用意する。Khronos Groupが定義するOpenMAX APIにも準拠し、ソフトウェアであれば移植/再利用性を高めている。

 同社ワイヤレス担当グローバルディレクターのオリバー・グナセカラ氏は、「動画や音楽などのマルチメディア機能を求めるユーザーが増えている。そうした要求に、容易かつ安価に応えるのがNEONだ」と述べ、従来のARMアーキテクチャから拡張性や、低消費電力などをアピールした。

□ARMのホームページ(英文)
http://www.arm.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.arm.com/news/6540.html
□アーム株式会社のホームページ
http://www.jp.arm.com/

(2004年10月14日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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