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Seagateは19日、都内で会見を開き、6月に発表したHDDの新製品の現在の状況や、デジタル家電への取り組みなど、今後のビジネス展開についての説明を行なった。
グローバル コンシューマーストレージディレクターのロブ・ペイト氏は、HDD業界の現在の動向について「5年前に私がSeagateに入社した時、HDDビジネスはもう終わりだと言われていた。しかし、現在ではメディアサーバーやDVR(デジタルビデオレコーダ)、携帯音楽プレーヤーなど、身の回りの様々な製品に内蔵され、生活の中心に位置する存在になった」と語り、HDDが今後も存続し、成長を続けるだろうと予測した。 その理由について同氏は「'97年のWebTVが大きな転機だった。あれをキッカケとして、PCだけに内蔵されていたHDDがリビングに出ていけるようになり、新たな可能性が広がった」と説明。
また、「PC以外の製品で使われることにより、新たな性能が要求されるようになった。そして、我々は新しい技術でそれをクリアし続けている」とし、6月に発表されたDVR向けの3.5インチHDD「DB35」(250/300/400GB)と、携帯音楽プレーヤーでの利用を想定した1インチHDD「ST1」(2.5/5GB)シリーズを紹介した。
同氏はST1シリーズに搭載された、ドライブに加わる振動を予測し、ジョギングなどの激しい動きの中でもパフォーマンスを維持するという「RunOn」テクノロジーや、落下などからディスクやヘッドを保護する「Gフォース保護」技術を解説。 さらに、DB35シリーズでは、ハイブリッドレコーダなどで複数の映像を同時に取り扱うことを想定し、マルチストリーム能力を向上させたほか、消費電力の最適化やコンテンツ保護機能に関するメーカー向けの各種ツールを同梱していることなどを明らかにした。 ロブ・ペイト氏はこうした新技術とHDDを採用するメーカーの関係について、スーツを例に挙げ、「今までは各メーカーがSeagateを訪れ、自分達のアプリケーションに最も合うHDDを探していた。しかし、現在はメーカーがSeagateに“自分達のアプリケーションのフィットするHDDを作ってくれ”と、オーダーメイドする時代になった」と語る。 そして、「デジタル家電メーカーは個別にカスタマイズされたドライブを必要としている。我々は新技術や各種ツールなどを含めたHDDを提供し、様々な市場の要求に迅速かつ効率的に対応していく」と今後の戦略を語った。
■日本での製品展開 同氏によれば、ST1の5GBモデルは、既にクリエイティブの「MuVo2 FM 5GB」と、オリンパスの「m:robe MR-100」などに採用、量産出荷が開始されているという。また、DB35は大手DVRメーカーで採用に向けて検証が進められている状態だという。なお、国内メーカーでは6月以降に、松下の「DMR-E500H」、ソニーの「RDR-HX100」、パイオニアの「DVR-920H-S」、シャープの「DV-HRD200」など、400GBのHDDを搭載した製品が発表/発売されているが、これらの製品への採用については「コメントできないが、可能性はある」とした。
また、今後の商品展開として、3.5インチHDD「Barracuda 7200.8」内蔵の400GBの外付けHDDや、2.5インチの「Momentus」を内蔵したUSB 2.0接続のポータブルHDDドライブ(40GB/100GB)、USB 2.0バスパワーで動作する1インチHDD(ST1シリーズ)を採用したポータブルHDDドライブ(2.5GB/5GB)などを紹介。いずれも米国で既に発売されているが、これらの商品を2005年第1四半期に日本を含むアジアで販売することを明らかにした。価格などは未定。詳しい発売時期も「市場動向を見極めて決めたい」という。
さらに、同時期に1インチHDDのType2 CF(Microdrive)タイプもデジタルカメラ用として発売するという。容量は2.5GBと5GBの2種類。ロブ・ペイト氏はオリンパスのデジタル1眼レフカメラ「E-1」を手に「5GBモデルを使えば、カード交換をすることなく400枚のRAWデータが撮影できる。これは革新的なことだ」と語った。
□Seagate Technologyのホームページ
(2004年10月19日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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