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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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ボーズ株式会社は、CD、チューナ、アンプ、スピーカーを一体化した「Wave Music System」を4月1日に発売する。販売は同社の直販サイト、もしくは直営店で行なわれる。価格は74,970円。 ‘99年にリリースされた「WaveRadio/CD」の新モデルとして開発が進められていたモデル。しかし、「音質が大幅に向上したことで、“後継モデルではなく、別の名前をつけるべきだ”という意見が社内から多く出た。そのため、新しくWave Music Systemという名を付けた」という。 スピーカーユニットを管の中にマウントすることで、音響管の効果を生み出し、豊かな低域を再生する独自の「ウェーブガイドテクノロジ」を採用。従来のWaveRadioでは右チャンネルユニットの後方にのみ独自の長い音道を備えていたが、Wave Music Systemでは両チャンネルの背後に設置した「デュアルウェーブガイド」仕様となった。これにより「大型スピーカーに匹敵する、驚くほど豊かでクリアな重低音を実現した」という。
また、搭載する6cm径のフルレンジユニットも改良。ユニットの口径とほぼ同じ大きさの大型のマグネットを採用し、駆動力の強化を図った。エッジデザインも変更されている。
DSPも新型になっており、独自のアルゴリズムを使用し、様々なソースをバランス良く再生できるという。アンプ部はデジタルアンプに変更。CD、ラジオ、外部入力などのソースも内部でデジタル化して処理を行なうことで、歪みの発生を防ぐという。 CDプレーヤー部は、従来のトップローディングタイプから前面のスロットローディング方式に変更。新たにCD-R/RWに収録したMP3ファイル(64kbps以上)の再生もサポートした。なお、ID3タグの表示もサポートしているが、日本語表示には対応していない。
チューナはFMステレオ/AMモノラルの受信に対応。各6局までのプリセットが利用可能。外付けのFMアンテナを同梱しているが、電波状況の良い環境ではFMアンテナを付けずにも受信が行なえる。また、低音がブーストされている放送で、人の声を聞き取りやすくする「スピーチEQ」機能を搭載。タイマーはスリープタイマーとアラームタイマーの同時設定ができ、目覚まし代わりに利用する際に徐々に音量があがるソフトスタート機能も備えている。
各種本体設定は、電源ケーブルを抜いても48時間バックアップされており、ほかの部屋などに本体を移動させた後も設定が消えることがないという。ほかにも、30分間操作が行なわれないとディスプレイ表示を消す省エネモードなども新たに装備した。
筐体は若干薄型になったほか、本体の操作ボタンを省いたフラットデザインを採用。すべての操作は付属のリモコンで行なうようになった。なお、リモコンは紛失の可能性も考慮し2個付属している。片方は標準サイズのカードリモコンで、もう一方は同じデザインながら、標準よりも1.5倍程度大きい特別仕様。「お年寄りでも操作しやすいサイズを実現した」(同社)とのこと。
入力端子はステレオミニのアナログ入力を1系統装備。さらに、将来各種アダプタを増設できるという独自の拡張端子「BoseLink」も1系統備えている。また、新たにヘッドフォン出力も1系統備えた。外形寸法は368×219×106mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.9kg。
■「フラッグシップモデルと比較できる音質」
同社は発表会を「予期せぬ出来事が起こる場所」とアナウンスし、「革新的な音質の向上」をアピール。そのポテンシャルを説明するために、同社のフラッグシップスピーカー「901WB」との比較視聴デモも行なった。 解説を行なったWave SystemsのSantiago Carvajalマネージャーは「この比較を社内で行なったことで、“WaveRadioの後継モデルではなく、別の名前をつけるべきだ”という話になった。単純な音質の優劣ではもちろんフラッグシップにはかなわないが、Wave Music Systemのポテンシャルを聴いて欲しい」と語る。
視聴の結果、言葉通り、音場の広さや定位の面ではフラッグシップに分があるが、ペアで462,000円の901WBとの価格差を考慮すると、Wave Music System低域の伸びや量感は、サイズや価格を超えたものがあった。また、低域再生時でも振動が少ない筐体が印象に残った。
Santiago Carvajalマネージャーは「コンサートホールの感動を家庭に届けることがボーズの目標。Wave Music Systemを使えば、大げさなオーディオシステムを使わずに、箱から取り出して、誰にでもすぐにコンサートの感動が味わえるはずだ」と、新製品に対する自信を見せた。
□ボーズのホームページ
(2005年2月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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