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デノン、シンプル/ストレート化を徹底したフラッグシップアンプ
-UHC-MOSや強力な電源回路で「最大限の高音質化」


2月下旬発売

標準価格:693,000円


 株式会社デノンは、プリメインアンプのフラッグシップモデル「PMA-SA1」を2月下旬より発売する。価格は693,000円。

 '93年に発売したフラッグシップモデル「S1」のアプローチを引き継ぎながら、新たなノウハウや高度なテクノロジーを導入したというプリメインアンプ。SA1の名称には(Sensitive & Advanced)というテーマがこめられている。

 出力段に、最小単位の素子で高度なドライブと高音質を両立するという「UHC(Ultra Hight Current)-MOS」素子をシングルプッシュプル回路で搭載。定格出力は50W×2ch(8Ω時)、最大出力は100W×2ch(4Ω時)。

 UHC-MOSはバイポーラトランジスタと同等以上の増幅率を有し、一般のMOS-FETの35個分、バイポーラトランジスタの3個分の電流リニアリティを1個の素子で実現する。繊細な音質再現能力も合わせ持ち、「消え入るようなヴァイオリンのソロから天地を揺るがすフルオーケストラの大音響まで余すところなく描ききる」としている。

 UHC-MOSは「カスコードブートストラップ接続」により、安定動作と変換特性の高さを両立させ、電力増幅段に理想的な特性を実現したという。また、UHC-MOSの安定した動作とドライブ能力により、ソース抵抗を抹消することが可能となり、高いドライブ力を備えた出力段とスピーカーとを直結する回路構成が可能となったという。

 電源部は電圧増幅段とパワー段のトランス巻線を独立。さらに、整流素子にはショットキーバリアダイオードを採用し、ノイズの低減や低損失、高速化を図り、クリーンな電源供給を実現するという。トランスは防振特性に優れた砂型鋳物ケースに封入、コンデンサの固定にも砂型鋳物ホルダを採用するなど徹底して振動による音質の悪影響を防いだ。

背面

 全段でバランスアンプ構成とし、バランス/アンバランスの双方に対応する「INVERTED Σ BALANCE」回路を搭載。前段での個別の変換回路を不要とし、ダイレクトにバランス構成のパワー段に入力されるバランスダイレクト設計となっている。ボリュームは低歪みカーボンインクや金メッキ多接点ワイヤブラシを使用して、高精度化した50型の大型ボリュームと、ボリュームノブにはナチュラル・ウッドを採用している。

 入力端子はアンバランスを7系統とバランスを1系統装備。出力もRCAを2系統用意している。「色づけのない無垢な音楽再生をめざして信号経路のシンプル&ストレート化を徹底した」ため、プリアウト/メインイン端子、トーンコントロール、ラウドネス、ミューティング、ヘッドホン端子は装備しない。

 スピーカー出力はバイワイヤリングに対応。外形寸法は434×508×181mm(幅×奥行き×高さ)。重量は30kg。

□デノンのホームページ
http://denon.jp/
□ニュースリリース
http://denon.jp/company/release/pmasa1.html
□関連記事
【2004年7月12日】デノン、2chプリメインアンプのフラッグシップモデル
-UHC-MOS素子を採用し、フォノイコライザも搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040712/denon2.htm

(2005年2月10日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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