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アナログ・デバイセズ、オーディオ用「SigmaDSP」新モデル
-GUIベースのプログラミングツール「SigmaStudio」も


AD1940(右上)とSigmaStudio(中央)を組み合わせたソリューションを提供

3月1日発表


 アナログ・デバイセズ株式会社は1日、ホームシアターシステムやデジタルテレビ、カーオーディオなどでの利用を想定したデジタル・オーディオ・プロセッサ「AD1940 SigmaDSP」と「AD1941 SigmaDSP」を発表。また、これらのDSPを利用するデジタルサウンド処理アプリケーション向けのプログラミングツール「SigmaStudio」も合わせて発表した。

 AD1940/1941の特徴は、75MHzで動作する28bitのコアと、16チャンネルのI/Oを装備したこと。これにより、24bitのオーディオ信号処理を行ないつつ、低音の補正などのサウンド強化機能に対応するためのヘッドルームも確保しているという。同社は「薄型テレビなど、スピーカーの形状や大きさに制限のある製品でも豊かな音質が楽しめるようになる」と、利点を説明している。

 また、トーンや歪みの制御、各チャンネルの遅延の管理機能も備えており、詳細なイコライゼーションが行なえるカーオーディオや、ビデオのフレーム遅延と音声を同期できるSTBやホームシアターシステムを実現できるという。

 SigmaStudioは、AD1940/1941の能力を最大限に活用できるという設計ツール。DSPプログラミング用のツールだが、GUIを採用しており、各機能をドラッグ&ドロップするだけで、プログラミングの知識がなくても設計が可能。各機能はライブラリに保存されており、ボリューム制御、イコライザ、フィルタなどのブロックを選択し、自由に組み立てられる。

 また、SRS TruSurroundXT、Waves MaxxBass、ドルビープロロジック IIなど、ライセンス提供されているアルゴリズムにも対応している。同社はこのツールを使うことで「開発時間とコストを低減して、市場投入までの時間を短縮できる。なおかつ、価格が重要な民生機器市場でも素晴らしい音質を提供できる」としている。

 AD1940/1941の違いはインターフェイスで、AD1940はSPIコントロール・インターフェイスを、AD1941はI2Cコントロール・インターフェイスを採用。どちらも48ピンのLQFPパッケージ。米国における参考単価は、10,000個受注時で5.96ドル。SigmaStudio設計ツールを含んだ両デバイスの評価ボードは499ドルとなっている。

□アナログ・デバイセズのホームページ
(3月1日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.analog.co.jp/
□ANALOG DEVICESのホームページ(英文)
http://www.analog.com/index.html

(2005年3月1日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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