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CeBIT 2005会場レポート【その他編】
0.85型HDDオーディオプレーヤーなどが参考展示
-DVDレコーダは欧州市場でもハイブリッド化の波


会期:3月18日~24日(現地時間)

会場:Hannover Messe



■ ポータブルプレーヤー関連展示

東芝の小型オーディオプレーヤー

 東芝のブースでは、SDメモリーカードと4GB容量の0.85インチHDDを搭載したポータブルオーディオプレーヤーを参考出展。Bluetoothを内蔵し、リモコン部にレシーバを内蔵。ヘッドフォンをワイヤレス化するとともに、本体を小型化している。

 小型HDDやSDメモリーカード、Bluetoothといった同社の得意とするデバイスを生かしたコンセプトモデルで、製品化については「意見を聞きながら検討したい」とのこと。


 Samsungブースでは、0.85インチHDDを展示。容量は4GBで、回転数は3,600rpm、重量は10g。インターフェイスにSDIOを採用し、携帯電話やポータブルプレーヤー、PDAなどでの応用を想定している。サンプル出荷を近日中に開始し、今年中の量産出荷を目指す。

Samsungの0.85インチHDD

 ポータブルビデオプレーヤーについては、昨年のWindows PMCのようなトピックは無いが、各社から新製品が出展されている。

東芝は有機ELディスプレイを備えたSDメモリーカード採用のモバイルビューワを参考出品 FICはAMDのAlchemy Au1200をベースにしたポータブルビデオプレーヤー「Vassilli」を出展。3.6型/320×240ドット液晶と1.8インチ/20GB HDDを搭載し、ビデオ出力などを備える。Ethernetも装備し、TiVo上のビデオを持ち出す連係機能が特徴利用できる 欧州で展開される携帯機器向けデジタル・テレビ放送の「DVB-T」をパソコンで視聴可能にするPinnacleの「PCTV200e」。パソコンとはUSBで接続するだけで利用できる。価格は129ユーロ
MSIの「MEGAVIEW557」。7インチ液晶と40GB HDDを内蔵。WMVやDivX、 MPEG-4の再生に対応するほか、テレビチューナや1.3メガのデジカメ機能も備えている MSIの「MEGAVIEW566」。3.5インチ液晶と20GB HDDを搭載し、WMVやDivの再生に対応する。ビデオ録画機能も装備 LGはWindows PMC採用「PM70」を発表。4インチのワイド液晶を搭載する
PanasonicブースではSDカードを利用したモバイルビューワや小型ビデオカメラのモックアップを展示


■ 欧州向けでもハイブリッド型が増えるDVDレコーダ

 欧州のDVDレコーダ市場は、VHS置き換えのDVD単体レコーダが主流。市場規模もまだあまり大きくなく、価格が優先される市場とされてきたが、日本メーカーをはじめとする各社がハイブリッド型のレコーダを出展し、注目を集めている。

 日立は未発表のDVDレコーダ3モデルを発表。その最上位モデルとなる「DV-DS81」は、HDDを搭載したハイブリッドレコーダで、DVDマルチドライブを搭載する。HDD容量は80/160/250GBが用意され、価格は600~750ユーロ。

 また、VHS一体型の「DV-RX8500」は450ユーロ、DVD単体の「DV-RX8000」は ユーロでの販売を予定している。

DV-DS81 日立はDVDレコーダ3モデルを出展


 Pansonicは、DIGAシリーズの新モデルを発表。ハイブリッドレコーダの「DMR-EH52」とVHS/DVD一体型の「DMR-ES30V」、DVD単体型の「DMR-ES10」の3モデルを3月より順次発売する。基本的に日本発売モデルの欧州版となっているが、日本ではないブラックモデルなどは魅力的。

 また、DVD+R記録とHP製のパソコンとの連携についてのデモを大々的に行なうなど、「パソコンとの親和性の高さ」にフォーカスした展示が行なわれ、日本との市場性の違いを感じさせる。

DIGA「DMR-EH52」ブラックモデル。HDD容量は80GBと控えめで価格は559ユーロ DVD+R対応によるPCとの親和性の高さを強調

RDR-HX710

 また、既報の通りソニーは、DVD+R DL対応のハイブリッドレコーダ「RDR-HX910」、「RDR-HX710」を発表している。

 さらに、SamsungやLG、BenqなどのブースでもDVDレコーダが多数出展されている。各社にハイブリッドレコーダが展示されているほか、HDMI端子の搭載もトレンドとなっている。

 SamsungはDVDマルチドライブ搭載のハイブリッドレコーダ「DVD-HR720」、「DVD-HR725」を出展している。HDD容量はHD720が80GB、HR725が160GB。HDMI端子も装備している。

 また、HDMI端子を搭載したDVDマルチドライブ搭載DVDレコーダ「DVD-R125」に加え、HDMI搭載のユニバーサルプレーヤー「DVD-HD950」も発表している。HD950はSACDやDVDオーディオの再生に対応、HDMIによる720p/1080iのスケーリング機能も備えている。DivXの再生も可能となっている。

HDMI搭載のハイブリッドレコーダ「DVD-HR720(下)/HR725(上)」 HDMI搭載のDVDレコーダ「DVD-R125」(上)とユニバーサルプレーヤー「DVD-HD950(下)」 HDMIによる720p/1080iスケーリング機能を搭載したDVDプレーヤー「DVD-HD850」

RH7900

 LGのハイブリッドレコーダ「RH7900」シリーズは、厚みを49mmに抑えたデザインが特徴で、50~250GBのHDDを搭載。DVD±R/RWドライブを搭載し、DVD+R DLにも対応する。最上位モデル「RH7900M」では、DivX再生や、DV録画などに対応する。

 DVD+R DL対応のDVD単体レコーダ「DR7900」や、VHS一体型レコーダ「RC7300」なども用意される。


Benqも400GB HDD搭載のハイブリッドレコーダ「DE350」を出展ダなどを出展 Lite ONもDVD+D DL対応DVDレコーダを出展 KissのDP-588はネットワーク対応のDVDプレーヤー付きHDDレコーダ、EPGもネット経由で取得する


■ ホームAV関連の提案相次ぐ

PanasonicのHDネットワークソリューション

 DVDレコーダ/プレーヤーのほかにもホームAV向けの新製品やソリューションの提案が行なわれている。

 Panasonicのブースでは、HD映像の伝送を目的とした同軸ケーブルや高速PLC(電力線通信)、IEEE 802.11aに準拠した機器を展示。HD映像を家庭内で共有するための提案で、無線伝送や、家庭内のコンセントを利用しながら部屋間などでの広帯域映像伝送を行なうというもの。


HD PLCアダプターは家庭内の電灯線を利用しながら100Mbps近い伝送が可能 HD同軸アダプターは「MoCA」準拠で、1000BASE-Tインターフェイスを装備 シャープはIEEE 1394接続したAV機器間の映像をIEEE 802.11aの無線LANで伝送するデモを実施

Samsungは、ユニバーサルプレーヤーとAVレシーバを内蔵した5.1chシステムなどでホームシアター提案


■ ブルーレイ、HD DVDのメディアが各社から展示

ASUSはブルーレイドライブを参考出展

 ブルーレイやHD DVD関連のハードウェアの参考出展はは日本メーカーが中心となっているが、メディアに関しては日本メーカーに限らず、HD DVDやブルーレイ製品を展示するメーカーが増えてきている。

 また、RDVDCのブースでは、16倍速DVD-RAMについての展示が行なわれ、日立マクセルや松下電器が16倍速対応メディアを出展している。


RiTEKのHD DVD-RW/HD DVD-Rメディア PRODISCのHD DVD-RWメディア PRODISCのHD DVD-Rメディア
PRODISCのBD-REメディア PRODISCのBD-Rメディア
RDVDCのブースでは16倍速DVD-RAMをアピール 日立マクセルは16倍速DVD-RAMメディアを参考出展 Panasonicも16倍速DVD-RAMを出展。16倍速DVD-RAMでは5倍速以下の従来製品との下位互換性は無いため、6X-16Xと記載されている

□CeBIT 2005のホームページ
http://www.cebit.de/

(2005年3月15日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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