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カノープスとNHK、HDV/HDカム対応の編集機
-LongGOP対応。25MbpsのHDVフォーマットで録画


3月30日発表


 カノープス株式会社日本放送協会(NHK)は30日、共同でMPEG-2 LongGOPフォーマットに対応したHDハイブリッドノンリニア編集機を開発したと発表した。なお、同開発で培った技術を搭載した編集システムを「CWS-HD」として一般向けに近日発売するという。

 民生用のHDVフォーマットと、HDカムなどの放送用HDカメラの映像取り込み・編集に対応したハイブリッド編集機。最大の特徴は、複数のフレームを1つのグループとして圧縮することで、データの圧縮率を高めるという圧縮方式「LongGOP」に対応したこと。

 従来、LongGOP形式で編集を行なう際、サーチやジョグなどでレスポンスが悪くなってしまうという欠点があったが、新開発の「ハイブリッドデコーディングテクノロジ」を採用したことで、フレーム圧縮同様の編集精度と、高速レスポンスを実現したという。

 同システムでキャプチャする際のLongGOP圧縮のビットレートは25Mbpsで、解像度は1,440×1,080ドット。映像を編集機に取り込む際は、HDV素材はHDV方式のまま、放送用カメラ素材は約200Mbps(1,440×1,080ドット)というカノープス独自の高画質フレーム内圧縮方式で記録する。

 編集作業中は記録した映像素材を加工せずに編集データのみを取得し、映像を出力する時に初めて加工するため、編集でダビングを繰り返しても画像の劣化は起こらないという。

 また、DVEなどの映像加工部分では、高画質フレーム内圧縮記録を採用し、元画像と比較しても遜色のない画質を維持したとしている。

 なお、同システムは従来のテープ編集機でも操作が行なえるため、テープ系の編集に慣れたオペレータでも、スムーズに移行できるという。

 CPUはIntelのXeonプロセッサ 3.6GHzを2基搭載。メモリは2GB。HDDはシステム用に80GB、データ用に500GBを用意。HDVフォーマットで約38時間の録画ができる。映像入出力はHD-SDIの入力を1系統、出力を2系統、HDV入力用(DV共用)のIEEE 1394を1系統、REF入力を1系統用意。外形寸法は225×502×504mm(幅×奥行き×高さ)。OSはWindows XP。

 なお、カノープスは今後の開発について「同編集機を複数接続するネットワーク化や、送出装置の開発を進める」としている。

□NHKのホームページ
http://www.nhk.or.jp/
□ニュースリリース
http://www.nhk.or.jp/pr/marukaji/m-giju140.html
□NHKのホームページ
http://www.canopus.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.canopus.co.jp/press/2005/cws-hd.htm

(2005年3月30日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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