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松下、“動画ボケ”を低減した新「液晶VIERA」
-SDカードへのデジタル放送録画に対応


5月1日発売

標準価格:オープンプライス


 松下電器産業株式会社は、新高画質化機能を搭載した「LX500シリーズ」など「液晶VIERA」2シリーズ、6モデルを5月1日より発売する。価格は全てオープンプライス。

 高画質化機能を搭載した32/26V型の「LX500」シリーズと、標準モデルの32/26/23/19V型の「LX50シリーズ」の計6モデルをラインナップ。LX500シリーズとLX50シリーズの32/26V型ではIPS液晶を搭載する。

シリーズ名 LX500シリーズLX50シリーズ
品番TH-32LX500TH-26LX500TH-32LX50TH-26LX50TH-23LX50TH-19LX50
サイズ32V型26V型32V型26V型23V型19V型
店頭予想価格35万円前後30万円前後30万円前後25万円前後20万円前後16万円前後


■ LX500シリーズ

TH-32LX500

 32V型の「TH-32LX500」と26V型の「TH-26LX500」の2モデルを用意。パネルはともにIPSで解像度は1,366×768ドット。視野角は上下左右176度。輝度やコントラスト比については公開していない。

 高画質システム「新PEAKS」を新搭載。最大の特徴は、応答速度の遅さなどに起因し、液晶の弱点とされる「動画ボケ」を低減するために、「クリアフォーカス駆動」を内蔵したこと。クリアフォーカス駆動は、フレームクリエーションと、バックライトスキャンの2つの中核技術から構成される。


クリアフォーカス駆動の解説

 フレームクリエーションは、独自のベクトル解析技術を用いて、シーン前後のフレームから新たなフレームを生成する技術で、通常の液晶テレビの60fpsの映像を90fpsに向上させることで、動画の残像を低減する技術。動画ボケの要因となるホールド時間(動画残像)を約30%低減することから、体感上の応答速度が大幅に向上するという。

 さらに、各映像フレーム間で、バックライトの一部を映像信号と同期させながら常時消灯させて、動画残像をカットする「バックライトスキャン」を搭載。約50%のホールド時間削減が行なえる。

フレームクリエーションとバックライトスキャンによる「クリアフォーカス駆動」で動画ボケを低減


TH-26LX500

 バックライトの明るさや液晶パネルの光シャッターの開口率を、シーンに応じてリアルタイムに連動させて制御する「アドバンスドAI」も搭載。また、シーン適応型コントラストガンマ補正や、色補正の「ビビッドカラークリエーション」、解像感を向上させる「サブピクセルコントローラー」、疑似輪郭を低減する「モーションパターンNR」などの機能も従来モデルから引き続き搭載している。

 チューナーは地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログをそれぞれ2系統搭載。地上アナログ用のEPGとしてG-GUIDEを採用している。プラズマテレビの「PX500シリーズ」と同様に、各放送の任意の組み合わせによる2画面視聴にも対応し、データ放送やTナビとの2画面表示も行なえる。

 ユーザーの好みを学習し、おすすめ番組を最大20タイトルまで表示する「インテリジェントテレビ番組ガイド」も備えている。IRシステム端子を利用したDVDレコーダなどとの連動予約機能も搭載しており、DIGAとの連携の場合は番組タイトルも同時記録できる。

 薄型テレビ用に新開発した16mm×73mmのスリムスピーカーを4基、8cm径のウーファを2基搭載した「スマートサウンドスピーカーシステム」も搭載する。最大出力は20W。SDメモリーカードスロットも備えており、デジタルカメラで撮影したJPEG視聴やMPEG-4録画も行なえる。

 MPEG-4録画は新たにデジタル放送のコピーワンス番組の録画が可能となった(コピーネバー番組は録画できない)。記録モードは従来製品と同様で「エクトストラファイン」(320×240ドット/30fps)、「スーパーファイン」(320×240ドット/15fps)、「ファイン」(320×240ドット/12fps)、「ノーマル」(176×144ドット/12fps)、「エコノミー」(176×144ドット/6fps)を選択可能。

 なお、SDカードに録画したデジタル放送コンテンツの再生には、CPRMに対応した再生機器が必要となる。現時点ではVIERA以外の対応機器は発売されていない。

リモコン

 入出力端子は、HDMI×1、D4入力×2、S映像入力×3、コンポジット入力×4、モニター出力×1、アナログ音声入力×6、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、i.LINK×2、Ethernet×1、ヘッドフォン出力×1を装備する。

 年間消費電力量は198kWh/年(32V型)、26V型が183kWh/年(26V型)、消費電力は160W(32V型)、141W(26V型)。テレビスタンドを含んだ外形寸法/重量は32型が857×300×625mm(幅×奥行き×高さ)/約24.5kg、26型が742×300×549mm(同)/約21kg。新デザインのリモコンが付属する。



■ LX50シリーズ

LX50シリーズ。左から32型、26型、23型、19型

 32/26/23/19型の4タイプを用意した標準モデル。32/26型ではIPSパネルを採用している。

 LX500シリーズとの違いは、高画質化システム「PEAKS」が旧モデル相当で、動画ボケ改善技術の「クリアフォーカス起動」が省かれていること。チューナーも地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログが各1系統となる。

 また、「インテリジェントテレビ番組ガイド」やSDカードへのMPEG-4録画機能、HDMI端子なども省かれている。


TH-32LX50 TH-26LX50
【主な仕様】
  TH-32LX50 TH-26LX50 TH-23LX50 TH-19LX50
パネルサイズ 32V型 26V型 23V型 19V型
アスペクト比 16:9
パネル解像度 1,366×768ドット 1,280×768ドット
スピーカー 5cm径×2(フルレンジ)、8cm径×2(ウーファ) 6cm径×2 5cm径×2
音声出力 20W 8W
入出力端子 D4入力×2、S映像入力×3、コンポジット入力×4、モニター出力×1、アナログ音声入力×6、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、Ethernet×1、ヘッドフォン出力×1 D4入力×1、S映像入力×2、コンポジット入力×2、モニター出力×1、アナログ音声入力×3、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、Ethernet×1、ヘッドフォン出力×1
消費電力 137W 112W 99W 74W
年間消費電力量 160kWh/年 130kWh/年 127kWh/年 99kWh/年
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
スタンド含む
795×300×635mm 663×300×556mm 612×259×505mm 514×259×459mm
重量 22kg 19kg 10.5kg 9kg

□松下電器産業のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□ニュースリリース(LX500シリーズ)
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn050406-4/jn050406-4.html
□ニュースリリース(LX50シリーズ)
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn050406-5/jn050406-5.html
□製品情報
http://panasonic.jp/viera/products/lx500/index.html
□VIERAホームページ
http://viera.jp/
□関連記事
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-「映画を見るならプラズマ」で大画面の魅力を訴求
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050406/pana1.htm

(2005年4月6日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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