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三菱、左右30度「オートターン」が可能な液晶テレビ
-デジタル放送の37/32/26型。加藤あいさんをCM起用


6月上旬発売

標準価格:オープンプライス


デジタル対応3モデルのほか、アナログチューナモデルなど計7製品をラインナップ

 三菱電機株式会社は、リモコンで左右各30度の移動が可能な「オートターン」機能を搭載した液晶テレビ「REAL」を6月上旬より発売する。37V型の「LCD-H37MX5」と、32V型の「LCD-H32MX5」、26V型「LCD-H26MX5」の3モデルが用意される。

 価格は全てオープンプライスで、店頭予想価格は、37型が42万円前後、32型が29万円前後、26型が25万円前後。

 37/32/26型ともに、パネル解像度は1,366×768ドットで、視野角は170度。パネルメーカーについては「国産のVA系」とのことで、シャープ製と推測される。チューナは地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログに対応する。


LCD-H37MX5 LCD-H32MX5 LCD-H26MX5

リモコン。上部の[オートターン]ボタンでテレビの表示画面の左右に移動できる

 最大の特徴は、同社のCRTテレビなどでも採用されていた「オートターン」機能を搭載したこと。リモコンでテレビの表示画面を左右30度移動できるのが特徴で、「CRT時代は最大15度までだったが、液晶は表示部が軽いので、大きく移動しても重量バランスが良く、可動域を増やせた」という。

 また、CRTでは家庭での設置方法として、コーナー設置が主流となっていたが、液晶テレビの普及により壁に並行して設置するケースが多くなっていることからも「オートターンの魅力をより訴求できると考えた。他社との差別化ポイントとしてアピールしていきたい」という。手動となるが上下5度づつのチルト機能も搭載している。


オートターン機能により左右最大30度ずつ動かせる

 デジタルチューナの起動や選局時のレスポンスも改善し、主電源OFFからの起動を約5.5秒と高速化。「業界最速クラスのスピードで出画できる」という。デジタル/アナログチューナは各1系統づつだが、2画面同時表示機能も搭載している。

Diamond Engine IIIの解説

 画質面では、ルネサステクノロジとの共同開発による高画質化回路「Diamond Engine III」を搭載。Diamond Engine IIIは、コントラストとブライトネスを自動制御し、最適なコントラストを保つとともに、ガンマカーブの改善などで黒側の階調表現を向上させる「ダイナミックレベルエクスパンダー(DLE)II」や、輪郭補正技術「ダイナミックイメージプロセッサーII」、カラーマネージメント機能に色滲み軽減などを追加した「ナチュラルカラーマトリクス(NCM)II」、残像を低減する「フィードフォワードドライブ(FFD)II」などにより高画質化を図った。

 また、部屋の明るさに応じて輝度を調整し、省エネかつ見やすさを高めた「明るさセンサー」も装備する。


37型はDIATONEブランドのスピーカーを内蔵。フルレンジの平面スピーカーにより高音質化を図っている

 スピーカーはアンダースピーカー型で、最上位モデルとなる37型のみDIATONEブランドの5cmウーファ×2と、フルレンジの平面スピーカー「ダイレクトドライブフラットスピーカー」を搭載。エンクロージャもバスレフとしている。

 。32/26型は6×12cmのフルレンジユニットを2基搭載、最大出力はともに10W×2ch。全モデルで聞き取りにくい音域レベルを強調して聞き取りやすくする「クリアトーン」や、CMと番組の間の音量ギャップを抑える「ソフトトーン」なども搭載する。

 入力端子はD4×2、D-Sub15ピン×1、S映像入力×3、コンポジット×3、アナログ音声×3。出力端子はデジタル放送出力(S映像/コンポジット)×1とアナログ音声×1、光デジタル音声出力×1を装備する。i.LINKも2系統備えている。


背面。D4端子やデジタルチューナを搭載する i.LINKを2系統装備する

 消費電力は170W(37型)/150W(32型)/115W(26型)。スタンドを含む外形寸法/重量は37型が94.4×37.0×72.1cm(幅×奥行き×高さ)/25.6kg、32型が82.0×37.0×64.5cm(同)/21.7kg、26型が68.5×37.0×56.7cm(同)/20.5kg。


CMキャラクターの加藤あいさんと大草文夫副社長

 発表会では、同社の大草文夫執行役副社長 リビングデジタルメディア事業本部 事業部長が、液晶テレビについての取り組みを説明。「昨年発表した、液晶テレビ“REAL”は、残念ながらあまりいい成績を収めることはできなかった。しかし、2005年度は地上デジタルや平面テレビの本格普及が見込まれる、三菱のデジタル製品の飛躍の年にしたい」と語った。

 また、京都製作所の菊池修二所長が、ルネサスとの共同開発による「Diamond Engine III」での画質向上、クイックレスポンスなどの新製品の特徴アピール。さらに、NECとのディスプレイ関連合弁会社NEC三菱電機ビジュアルシステムズの合弁解消に伴い、同事業部にモニター事業を引き継ぐことで、「業務用モニターとのシナジーを図っていく」とした。

 具体的には、共通プラットフォームの共有などの開発面での効率化や、調達面での効率化、さらに高いシェアを誇るモニター事業でのブランドを生かしたテレビへのブランド展開などが見込まれるという。

 また、REALシリーズの新CMキャラクターとして、タレントの加藤あいさんの起用も発表された。起用の理由については、「きれい、シャープ、上質というREALのイメージにぴったり。モニターでは'98年のまだ高校に入り立ての頃から契約しており、いままでAVのイメージを引っ張ってきてもらっていたが、満を持してテレビについてもお願いできることとなった。エアコンの霧ヶ峰では宮里藍さんを起用しており、“ダブルあい”で三菱電機をアピールしていきたい(千葉謙吉 宣伝部部長)」という。

加藤あいさん 加藤あいさん
CMキャラクターに起用された加藤あいさん。「画面がすごくきれい。リモコンで角度を変えられるオートターンには感動しました」とコメント


□三菱電機のホームページ
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040526/mitsu2.htm
【2004年5月26日】三菱、液晶テレビシリーズ「REAL」7製品で本格市場参入
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040526/mitsu1.htm

(2005年4月21日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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