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株式会社東芝は、手軽に使えることを目指したハイブリッドレコーダの新シリーズ「カンタロウ」(AK-G200)を6月中旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は75,000円前後の見込み。また、地域店(東芝ストア)専用の160GB HDDモデル「AK-G100」も用意される。 「ネット de」機能を省き、GUIも一新したハイブリッドレコーダの新シリーズ。コードネームは「姫レコ」で、コードネームからも従来の「RDシリーズ」と別路線であることがわかる。なお、型番の「AK-G」については「アレ(A)より、カンタン(K)な、グレート(G)なレコーダ」の意味であり、「アレ」については、CMで簡単であると連呼しているレコーダのことを指していると思われる。 HDD容量は250GBで、DVDドライブは新開発の同社製ドライブを搭載。ハイブリッドレコーダとしては、世界最薄となる高さ58mmを実現した。なお、2層DVD-Rについては記録はもちろん、再生にも非対応。書き込み速度はDVD-Rが4倍、DVD-RWが2倍、DVD-RAMが2倍。DVD-RAMはカートリッジにも対応し、CPRM対応DVD-R録画も可能となっている。
操作系やリモコンをRDシリーズから一新し、新開発の「簡単操作画面」、ボタン数を35個(フタ内を除く)まで大幅に削減した「簡単でかボタンリモコン」を採用。保存しないタイムシフト層に向けた「手軽に買えてカンタンに使える新シリーズ」として、「年配層や20代女性層におススメできる」としている。今後は「万能系のRD、簡単系のカンタロウで、ユーザーのニーズをフルカバーしていく」としており、「カンタロウ」をハイブリッドレコーダのRDに並ぶ柱の1つとして位置づけている。
最初に電源を入れると、セットアップウィザードが起動し、チャンネルスキャンにより受信できるすべての局を設定。同時にテレビの画角を設定。初期設定後は、電源を入れるとメニューが自動起動し、そこからやりたいことを選ぶという操作系になった。また、市販のDVDビデオをセットすると、自動的にDVD側に切り替わり再生する「DVDビデオオート再生」機能も搭載した。 ダビング操作についても、ダビングタイトルを選択すれば、自動的にDVDの空き容量に収まれば「高速ダビング」、入らない場合は空き容量に合わせた「画質変換ダビング」(RDのレート変換ダビング)が自動的に選択される。基本操作でも、HDD/DVDドライブ切り替えボタンがメニューボタンと一体化し、「HDD」、「DVD」ボタンを押すだけで、それぞれの録画タイトル一覧が表示されるように変更されている。 EPGは、ネットーワーク機能は持たないため「ADAMS」のみで、1ch2行表示を採用している。また、自動録画には対応していないが、スポーツ延長やドラマ延長機能は装備し、RDシリーズと同等な人名リスト検索などにも対応している。 同社では、「機能はRDからほとんど削減していないが、新GUIと操作システムを使ったライトユーザー向け操作仕様」としている。一方で、従来のRDには無かった新機能「マジックチャプター」と、「本編自動チャプタ分割」も装備した。 マジックチャプターは、シーンを解析して自動的にチャプターを分割する機能。シーンの切れ目すべてを分割するのではなく、歌番組なら、歌手ごとに、ニュースなら話題ごとに意味のある単位で自動的に分割するという。本編自動チャプタ分割は、マジックチャプターの応用で、本編の最初と最後で自動的にチャプタ分割する機能。番組がステレオ放送でも対応し、認識率は80%程度としている。 さらに録画モードのLPモード時の解像度が720×480ドット(固定)に変更されたほか、予約録画の停止が、誤操作防止のために本体停止ボタンの2度押しだったRDから、カンタロウではリモコンの停止ボタンを押すと、アラートが表示され、そこで「はい」を選ぶと停止するように変更されている。 チューナは地上アナログ1系統のみ搭載し、映像DACは10bit/54MHz、音声DACは24bit/192kHz。出力端子はD2映像、S映像、コンポジット、アナログ音声、光デジタル音声が各1系統、入力端子がS映像/コンポジット/アナログ音声が各2系統(前面1系統/背面1系統)と非常にシンプルになっている。外形寸法は430×333×58mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.5kg。
(2005年5月18日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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