インデックス、民放やスカパー! などが引受の割当増資 －1セグ放送も視野。ワールドカップのIP送信権も取得

　増資の引き受け先と調達額は以下の通り。増資による調達金額は約205億円となる。

社名	調達額	調達株数
スカイパーフェクト・コミュニケーションズ	9,999,804,000円	（44,052株）
フジテレビジョン	4,999,902,000円	（22,026株）
東京放送	3,599,993,000円	（15,859株）
日本テレビ放送網	999,935,000円	（4,405株）
幻冬舎	499,400,000円	（2,200株）
テレビ朝日	359,795,000円	（1,585株）
フォアキャスト・コミュニケーションズ	45,400,000円	（200株）
合計	20,504,229,000円	（90,327株）

　インデックスはこの増資により、引き受け先各社と事業展開上の関係強化を目指す。スカパー! とは、インデックスが獲得したコンテンツの活用や、有料放送やモバイル、ブロードバンドを連携させた企画などで協業。

　フジテレビ、東京放送、日本テレビ、テレビ朝日とは、モバイル公式有料サイトの企画・開発・運営や、在京キー局5社との共同出資会社である株式会社テモを通じた番組連動企画の強化や、リアルタイム視聴の促進、モバイル公式有料サイトの会員数拡大などを図る。また、地上デジタル放送の1セグメント放送にも積極的に取り組んでいくとしている。

　幻冬舎とは、モバイル公式有料サイトの企画・開発・運営や、幻冬舎の持つコンテンツのデジタルメディアでの活用、アニメーション制作などでの協業を検討。フォアキャスト・コミュニケーションズとは、日本テレビのモバイル公式有料サイトの企画・開発・運営の強化などで協業するという。

　なお、今回の増資で得た資金は、約60億円がメディア関連の新規事業に、約50億円がモバイルおよびブロードバンドのグループ力強化のために関係会社へ投融され、コンテンツ開発には約40億円が充てられる。残額が運転資金となる。

■ ワールドカップのIP送信権を取得

　また、インデックスは2006 FIFA ワールドカップの映像を、インターネットやモバイル端末へIP送信する権利を取得した。なお、IP送信権は今回のワールドカップで初めて認められたものだという。

　ただし、インターネットとモバイル端末向けに送信が許可されるのは試合終了直後からで、試合中の生映像は送信できない。また、映像はハイライトシーンのみで、1シーン最大20秒、1試合につき最大12シーン、合計4分までという制約がある。

　インデックスはこのコンテンツを、自社のモバイル公式サイトで配信するほか、Web経由でも配信。さらに、「テレビ局やスカパー! など他メディアと連携し、積極的に活用していく」としている。

□インデックスのホームページ
http://www.indexweb.co.jp/
□ニュースリリース(インデックス)
http://www.indexweb.co.jp/press/1117434645.html
□ニュースリリース(スカパー!)
http://www.c-direct.ne.jp/japanese/uj/pdf/10104795/00033994.pdf

(2005年5月30日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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