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松下、デジタルチューナ搭載「ハイビジョンDIGA」
-デジタル/アナログ放送をHDDに同時録画可能


7月15日発売

標準価格:オープンプライス


 松下電器産業株式会社は、デジタルレコーダ「DIGA」シリーズに、デジタルチューナを搭載した「ハイビジョンDIGA」2機種を7月15日に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格はHDD 400GBの「DMR-EX300」が17万円前後、200GBの「DMR-EX100」が13万円前後の見込み。

主な仕様 品番 店頭予想価格 発売時期
地上デジタル・BS・110度CSチューナ
地上アナログチューナ
高音質パーツ搭載
HDD 400GB
DMR-EX300 17万円前後 7月15日
地上デジタル・BS・110度CSチューナ
地上アナログチューナ
HDD 200GB
DMR-EX100 13万円前後

 EX300とEX100の違いはHDD容量で、EX300が400GB、EX100が200GBとなっている。また、EX300はピュアオーディオ用のコンデンサや、銅フレーム・ローノイズのオペアンプ、有極性OFC電源ケーブルを採用。また、入出力端子に金メッキが施されているほか、フロントパネルの一部がアルミパネルになっている。そのほかの機能は共通。

DMR-EX300 DMR-EX100 同社のブルーレイレコーダ「DMR-E700BD」と良く似たデザインになっている

左がDMR-EX300で、右がDMR-EX100。フロントパネルの素材が異なる

愛称はハイビジョンDIGA

 最大の特徴は地上デジタル・BS・110度CSチューナを搭載したこと。HD放送をTS録画できる「DR」モードを備えるほか、HDDにデジタル放送とアナログ放送の各1番組を同時に録画できる「デジ・アナどっちも録り」機能も備えている。また、HDMI端子も備えており、7月に1.5/3mのHDMIケーブルも発売予定となっている。

 ドライブはDVD±R 8倍速、DVD-RW 4倍速、DVD-RAM 5倍速記録に対応。また、DVD-RAMとDVD-RのVRモード記録もサポート。CPRMに対応したDVD-Rメディアを利用すれば、DVD-Rにコピーワンスコンテンツを録画/ムーブできる。なお、DVD±Rの2層記録はサポートしていない。

HDD & DVDの録画時間表

 再生はDVD±R/RW、DVD-RAM、DVDオーディオに対応し、CD-R/RWに記録したMP3/JPEGファイルも再生可能。また、HDMI入力に対応したAVアンプとHDMI接続すれば、DVDオーディオのPCM 5.1ch再生も行なえる。

 録画モードは、デジタル放送をTS録画するDRモードと、圧縮を行なうXP/SP/LP/EPモードを用意。録画性能面では、DMR-EH60などと同じ「DIGAエンジンII」を搭載。LPモードの解像度が従来のHalfD1から、D1に向上したほか、仮想的に作り出した複数のエンコーダで複数のエンコード条件を適用し、最も画質の良い条件でエンコードを行なう「バーチャルマルチエンコーダ」を採用。さらに、「スーパーハイブリッドVBR」、「インテグレイティッドDNR」、「インテリジェント・ダビングDNR」なども備えている。

HDMI端子を備え、DVDビデオも1080iにアップコンバージョン出力できる

 また、総合的な高画質化回路として、同社の薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」シリーズに搭載されている「PEAKSプロセッサー」を搭載。デジタル放送信号を劣化なくHDDに録画するシステムに加え、新開発の「ハイレゾリューションHDコンバーター」(仮称)を内蔵。これは、DVDやHDDに録画したSD映像を1080iにアップコンバート表示するもので、「SD映像もハイビジョンに迫る高画質で再生できる」としている。

 なお、市販のDVDビデオも1080iにアップコンバートできるが、著作権保護のため、出力はHDMI端子からのみ。D4出力端子も備えているが、D端子を利用する場合はD2までとなる。

 HD記録したコンテンツの編集は、タイトル分割/削除と、IN/OUT点を指定した部分削除のみ可能。チャプタやプレイリスト作成はサポートしていない。また、コンテンツを再生する際の再生ナビ画面では、リスト表示のみ可能。SDコンテンツのようなサムネイル表示は行なえない。スロー/コマ送りは正方向のみ可能だが、逆方向は0.5秒毎のコマ戻しとなる。追っかけ再生/サーチに対応。1.3倍の早見再生は行なえない。

 また、電源OFF状態からの録画開始やEPG表示を短縮化する「クイックスタート」機能も搭載。ただし、HDMI端子の認証などの処理に時間がかかるため、DMR-EH60などのように1秒での録画開始やEPG表示はできず、「3~4秒程度かかる」という。クイックスタート機能を利用時の待機消費電力は、EX300/100ともに、ON時が約18.8W、OFF時が3.3W。消費電力はEX300が約47W、EX100が約45Wとなっている。

 EPGはデジタル放送、地上アナログ共にGガイドを利用。一画面に表示するチャンネル数は3/5/7/9chから選択可能。番組予約は同画面から行ない、ジャンル別の番組検索にも対応する。また、野球番組などで延長があると、録画終了時間を自動的にずらす「野球延長対応機能」は従来の2時間から最大3時間までの延長に対応できるようになった。ただし、同機能はデジタル放送でのみ利用できるとしている。

最大9チャンネル表示から、3chの詳細表示までが選択できる

 また、地上デジタル放送では現在、アナログ放送とほぼ同じサイマル放送を行なっているが、例えば地上デジタルのEPG画面で同時間帯の別チャンネルを予約すると「予約が重複している」という警告と共に、「地上アナログで探す」というボタンが表示される。これを押すと、地上アナログの同時間帯のEPGが自動的に表示され、そこからユーザーが録画予約できる。「デジタル/アナログのチューナはどちらもシングルだが、ダブルチューナ感覚で利用できる」という。

重複予約時に「番組を探す」を選択すると、予約をしていない地上デジタル/アナログのどちらかで、同じ時間帯のEPGを表示してくれる

 設定機能では、新たに「かんたん音声設置ガイド」を搭載。製品開封後は、1枚の「かんたんガイド」を見ながらテレビと接続すると、音声を使ったナビゲーションがスタート。チャンネル設定やB-CASテストなど、初期設定を音声とOSDでアナウンスしてくれる。これにより「かんたんガイドを見るだけで、あとは説明書を読まずに設定ができる」としている。

かんたん音声設置ガイド OSDと音声で設置方法をガイドしてくれる

 また、リモコンも一新し、「ボタンすっきりかんたんくるくるリモコン」を採用した。従来のリモコンについて、良く利用するボタンをアンケート集計し、普段使わない25個のボタンを表面パネルの下に整理。リモコン表面には28個のボタンのみ配置することで、使いやすく、わかりやすく、ボタンも大きくできたという。また、十字キーとしても利用できるジョグダイヤルも引き続き備えている。

ボタンすっきりかんたんくるくるリモコン 普段使わないボタンはパネル下に隠されている 自立も可能

 入出力端子はEX300/EX100共通で、出力端子は、HDMI×1、D4×1、S映像×2、コンポジット×2、アナログ音声×2(内1系統DVD専用)、光デジタル×1。入力端子はS映像、コンポジット、アナログ音声を各3系統備えている。なお、i.LINKやDV端子は備えていない。また、電話端子とEthernet端子も備えているが、デジタル放送の双方向番組などで利用するもので、映像配信などのネットワーク機能は備えていない。

 前面にSDカードスロットも備えており、34×34~6,144×4,096ドットまでのJPEG/TIFFフォーマットの静止画表示が可能。HDDとDVD-RAMへの保存も行なえる。「SDカードを認識して自動的に静止画用メニューを表示するなど、使い勝手が向上している」という。

 ビデオ用に12bitのADC(ディーガエンジンII)と、12bit/216MHzのDACを搭載。音声用には24bit/192kHzのDACを備えている。外形寸法も共通で430×396×79mm(幅×奥行き×高さ)、重量はEX300が約5.6kg、EX100が約5.5kgとなっている。


フロントパネルにSDカードスロットを装備 EX300の背面 EX100の背面

□松下電器のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□製品情報
http://panasonic.jp/dvd/products/ex300_ex100/index.html
□関連記事
【2月24日】松下、ハイブリッドレコーダ「DIGA」新5モデルを発表
-電源OFFから1秒で録画開始。DVD+R録画も対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050224/pana1.htm

(2005年6月1日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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