|
Seagateは9日、デジタル家電やPC向けHDDなど10製品を発表した。500GBのレコーダ機器向けHDD「DB35」シリーズや、携帯音楽プレーヤーなどに向けた8GB 1インチHDD「ST1」シリーズ、カーナビ向けHDD「EE25」シリーズ、PC向け製品などのラインナップで、いずれも価格は未定。 8GBの1インチHDD「ST1」シリーズはすでにOEM出荷しており、そのほかの製品は今夏より順次出荷を開始する。
■ DB35シリーズ デジタルビデオレコーダやホームサーバー向けの3.5インチHDD。80~500GB容量が用意され、500GBモデルでハイビジョンの映像を最大85時間、SD放送を最大500時間記録可能。同時に10タイトルのストリーム録画も行なえる。 ドライブのパラメータをビデオ/オーディオストリームの録画に最適化する「DynaPlay」を搭載。消費電力や発熱も効率よく制御するという。また、著作権保護機能も備える。回転速度は7,200rpm。
■ ST1シリーズ
ポータブルメディアプレーヤー向けの1インチHDD。「RunOn」機能により、ジョギングなどでの振動が加わった場合にも安定した再生が行なえるという。 今回は4/8GBモデルをリリース。採用メーカーは明らかにしていないが、同シリーズの5GBモデルは、発売中のクリエイティブ「MuVo2 FM 5GB」や、オリンパスの「m:robe MR-100」などに採用されている。
■ EE25シリーズ
-30℃から85℃の環境でも動作し、高湿度や高地にも耐える車載機器向け2.5インチHDD。容量は20/30/40GBの3モデルを用意する。 耐震性を2.2Gまで増強し、カーナビ表示や音楽再生などにおいて、走行中の振動にも耐えられるという。
■ その他 「LD25」シリーズは、ゲーム機向けの2.5インチHDDで、マイクロソフト「Xbox 360」にも採用された。低消費電力仕様で、静音性も向上させた。容量は20/40GBを用意する。 PC向けのHDDでは、ノートPC用の2.5インチHDDで初めて垂直記録に対応した160GBの「Momentus 5400.3」や、データを暗号化して記録する120GBの「Momentus FDE」などを発表した。いずれも今冬の出荷を予定している。また、デスクトップPC向けには、500GBで16MBのキャッシュを持つ「Barracuda 7200.9」を今夏の終わりから出荷する。 3.5インチの外付けHDDでは、FireWire 800対応の500GBモデルと、2.5インチの120GBモデルを発表した。500GBモデルは今秋から、120GBモデルは今夏の終わりから出荷する。 8GBの1インチHDD「1.0 Photo Hard Drive」はCF型のHDDで、回転速度は3,600rpm。
■ 用途の広がりで、新たな成長へ
日本シーゲイト代表取締役社長の小林剛氏は、今回の発表にあたり、「データ容量の増加」と「新たな用途に向けた製品」というニーズに応えたと述べた。 さらに、「容量あたりの単価が下がることは歴史上仕方のないことだが、ポータブルオーディオやデジタルレコーダなど用途が拡大したことにより、HDD業界は新たな成長に向かっている」とした。
□Seagate Technologyのホームページ (2005年6月9日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|