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株式会社角川書店は9日、DVD化が決定したテレビアニメ「トリニティ・ブラッド」のDVD発売を記念し、東京・秋葉原のラオックス アソビットシティにて声優の生天目仁美(なばためひとみ)さんを招いたトークショーを実施。会場では10月から放送が開始される新番組「Canvas2」の発表も行なわれたほか、「強殖装甲ガイバー」も乱入するなど、密度の濃い1時間となった。
アニメ「トリニティ・ブラッド」は、角川書店の第2回スニーカー大賞受賞者にして、2004年に亡くなった吉田直氏の同名小説を原作とした作品。物語の舞台は、アルマゲドンで文明が滅んだ未来。そこでは、異種知性体の吸血鬼(ヴァンパイア)と人間の闘争が繰り広げられていた。 ローマに本拠地を置く汎用国家機関・教皇庁(ヴァチカン)は、人間を守護するため各地に派遣執行官を派遣。その一人であるアベル・ナイトロードは一見、人あたりがよく頼りなげな男だが、その正体は吸血鬼の血を吸う吸血鬼だった。彼と偶然出会ったシスターの少女エステルは、人間と吸血鬼の存亡を賭けた戦いに巻き込まれていく。
テレビアニメはWOWOのノンスクランブルにて4月より放送を開始。DVDの第1巻は8月26日に発売される。DVDは初回限定生産のコレクターズエディション(KABA-1201)と、通常版(KABA-1101)の2種類を用意。価格は、コレクターズエディションが8,190円、通常版が6,090円となっている。1巻2話収録で、全12巻リリースを予定している。販売元は角川エンタテインメント。
ディスクは片面1層で、映像は16:9。音声はリニアPCMで収めている。収録時間は約55分。ディスクは共通だが、コレクターズエディションには特典として、原作の挿絵を担当しているTHORES柴本氏のイラスト(描き下ろし含む)を使ったタロットカード、シークレット・ボイスCD、ブックレットなどを同梱。ただし、タロットカードは全22枚組み中2枚のみ付属している。また、秘密の特典も用意する予定。
生天目さんが演じているケイト・スコットは、派遣執行官達の後方支援や、教皇庁国務聖省長官の秘書的役目を担当しているキャラクター。「性格的に不思議な所も多いのですが、メンバー達のお母さん的な存在」だという。「デビューした時は、“まぶらほ”の夕菜など、可愛い役が多かったのですが、最近は何を考えているかわからないような、男の子より女の子が好きなお姉さんとかが多いです」と笑う。
トリニティ・ブラッドについては「設定などが複雑でわからない部分もあったのですが、世界観に惹かれて出演したいと強く思いました」とのこと。アフレコ現場については「落ち着いた雰囲気。特にエステル役の能登麻美子ちゃんと仲良くして、癒されてます。唯一残念なのは、登場人物が多いのでセリフが少なめなこと。トレス・イクス役の中井和哉さんと“今日は一言だった”、“二言だった”と自慢しあってます」と、非常に楽しそうだ。 ステージでは作品の紹介だけでなく、普段は販売店の人や営業関係者しか見ることができないという、ベテラン声優の中江真司さんによるナレーション付きのプロモーション映像などが公開。集まったファンのボルテージを上げた。
■「Canvas2」にも期待 続いて、10月から放送が予定されている新番組「Canvas2 ~虹色のスケッチ~」の情報も公開された。放送はちばテレビほか、全国のU局系にて行なわれる。
美少女ゲームを原作としたアニメで、主人公は画家を目指しながらも、ある挫折をきっかけに、絵筆を取る事をためらうようになった青年・上倉浩樹(CV:櫻井孝宏)。撫子学園大学部の教育学部に入った彼は、美術部の顧問代理として同学園の高等部に赴任。そこで様々な少女たちと出会い、交流することで、本当の自分を取り戻していくという物語。 ステージでは、キャラクターの設定画とともに、生い立ちなどが紹介された。生天目さんが演じるのは、主人公の幼馴染で、学園で体育教師を勤めている桔梗霧(ききょうきり)。「女教師と聞いてミニスカートなスーツを想像してましたけど、設定画を見たらジャージがメインでした」と会場を沸かせたが、観客席からは「逆にジャージが萌える」との意見も。 メインヒロインは、主人公の従妹にして、彼の家に居候している鳳仙エリス(CV:名塚佳織)。フランス人とのハーフで、主人公を「お兄ちゃん」と呼び、慕っている。萩野可奈(CV:徳永愛)は、外見は小学生にも見えるほど幼いが、実はエリスの一年先輩という設定。仔犬のように主人公になついてくる存在だが、プロの少女小説家という一面も持っているという、凄い設定のキャラクター。主人公中心に展開する様々な形の恋物語に注目だ。
また、クイズに答えるとCanvas2のイラストシートに、生天目さんの直筆サインを入れたものがもらえるというプレゼント企画も実施。「生天目さんが現在ハマッているゲームソフトのタイトルは?」など、マニアックな問題も出されたが「声優友達の植田佳奈に紹介してもらってから気に入ってプレイしてるんだけど……」、「三国志大戦!!」と、集まったファンにとっては簡単だったようだ。
■ガイバーも乱入
「Canvas2」や「苺ましまろ」など、新番組でも活躍を続ける生天目さん。そんな彼女を激励するため、イベント終了間際には8月6日よりテレビアニメ版がWOWOWのスクランブル放送で開始される「強殖装甲ガイバー」が登場。ステージを盛り上げた。
高屋良樹原作の同名コミックをアニメ化した作品。謎の物体「ユニットG」と接触したことで、ガイバーに変身してしまった高校生の深町晶が、手にした巨大な力に戸惑いながらも、世界征服を狙う謎の結社クロノスと死闘を繰り広げるという物語。こちらの作品のDVD化にも期待したい。
□角川書店のホームページ
(2005年7月13日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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