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ヤマハ株式会社は、米クリプシュ・オーディオ・テクノロジーズ(以下クリプシュ)のホーンスピーカー「Klipschorn」(クリプシュホーン)を8月下旬に発売する。受注生産となっており、注文から配送までは約1カ月半かかる。価格は892,500円。 エンクロージャの仕上げはウォールナット(WA)、マホガニー(MA)、ミディアムオーク(MO)、アンフィニッシュオーク(UO)、ブラック(B)の5種類を用意する。 クリプシュは、'46年に創業した米インディアナポリスのスピーカーメーカー。日本での知名度は低いが、ホームシアター用スピーカーやインウォールスピーカー、劇場用スピーカーなども手掛けており、米国における2004年前期のスピーカー売上では、12.1%のシェアで第1位。映画館用スピーカーでは約50%のシェアを獲得。テーマレストラン「ハードロックカフェ」のオフィシャルスピーカーとしても使用されている。 2004年9月に、ヤマハと業務提携に合意。ヤマハがクリプシュの販売総代理を務め、日本市場で同年末からシアター用スピーカーなどを販売している。 今回発売される「クリプシュホーン」は、‘50年代から開発され、以来50年に渡って生産され続けているロングセラーモデル。3ウェイのフルホーンシステムで、エンクロージャは2ピース構造となっている。 上部のエンクロージャには、コンプレッションドライバーとホーンツイータ、コンプレッションドライバーとミッドレンジの2基をマウント。下部のエンクロージャには、38cm径のエクスポーネンシャルホーンを採用している。 エクスポーネンシャルホーンは、‘40年代にクリプシュの創立者ポール・W・クリプシュが考案した独自のフォールデッドホーン(折り曲げホーン)で、断面積が次第に大きくなるホーンをエンクロージャーに折りたたんで収納したもの。実用的なサイズを保ちながらホーンを長くでき、低域再生能力を高められるという。 また、リスニングルームのコーナーに設置することで、壁面や床面をホーンの延長部として利用する「コーナーホーン形式」を取り入れた設計を採用。スピーカーと壁面と床面の3面を鏡のように利用し音波を反射。ホーンの実効長を倍増させることで、豊かな音場再生が行なえるとしている。
フルホーンスピーカーのため、出力音圧レベルは104dB/2.83V,1m。インピーダンスは8Ω。クロスオーバー周波数は450Hzと4.5kHz。再生周波数帯域は33Hz~17kHz(±3dB)となっている。外形寸法は794×724×1,321mm(幅×奥行き×高さ)。重量は75.8kg。
□ヤマハのホームページ
(2005年7月21日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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