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株式会社バンダイは23日、本社ホールにてアニメ「交響詩篇エウレカセブン」のDVD発売を記念したイベント「エウレカセブン EVENT ray=out July」を開催した。ステージには声優の三瓶由布子さん、名塚香織さん、下野紘さんらがゲストとして登場。テレビアニメからDVDビデオ、UMDビデオ、ゲーム、フィギュア、プラモデルなど、様々なメディアへの広がりを見せる「エウレカワールド」を満喫できる2時間となった。
TVアニメ「交響詩篇エウレカセブン」のDVD第1巻は7月22日に発売された。発・販売はバンダイビジュアル。通常のDVD版に加え、DVDビデオとUMDビデオをセットにした「交響詩篇エウレカセブン UMDスペシャルパック」を同時発売したのが特徴。UMDビデオソフトと、DVDビデオをセットにした業界初の販売形態として注目を集めている。
第1巻の価格は、DVD単品が3,990円、UMDパックが5,250円。なお、第1巻は2話収録だが、2巻以降は4話収録で、毎月1巻ずつ発売。各巻とも価格はDVD単品が6,300円、UMDパックが8,190円となる。DVDとUMDビデオで、収録する本編の内容は同じ。
■ TV放送版と一味違うDVD版 テレビアニメは4月17日からMBS・TBS系列で放送が開始された。バンダイビジュアルとバンダイ、BANDAI ENTERTAINMENT INC.のバンダイグループ3社と、ボンズ、博報堂DYメディアパートナーズによる「Project EUREKA」、さらに毎日放送が参加した大型のプロジェクトで、テレビアニメはメディアミックス展開の一環と位置付けられている。 物語の舞台は、「トラパー」と呼ばれる粒子が大気中に含まれる惑星。サーフボードに似たフォルムをもつリフボードを使って空中を滑空するスポーツ「リフ」に夢中な14歳の少年・レントンは、メカニック業を営む祖父と2人暮し。退屈と不満に満ちた日々から抜け出し、世界を飛びまわりたいと夢見ている。 そんなある日、彼の家に幻のLFO(人型機動マシン)「ニルヴァーシュ」が落下して来る。機体からは美しい少女・エウレカが降り立つ。そして、彼女を追うように軍用のLFO部隊が出現。レントンは彼女を守るために戦うことを決意し、陰謀と謎が渦巻く未曾有の戦いに飛び込むことになる。
イベントでは、200インチのスクリーンを使って第1話と第2話が上映。その後、シリーズ構成の佐藤大さんと、レントン役の三瓶由布子さん、エウレカ役の名塚香織さんが登場。トークショーを行なった。
上映されたのは発売されたばかりのDVD版だが「テレビのオンエアと少し違っているのがわかりましたか?」と質問するのは佐藤さん。早速客席のファンから「BGMが無かったシーンに新しくBGMが付いてる!」との声が飛び、「そんな細かい違いに気付くなんて凄い」と関心する1コマも。佐藤さんによれば「監督やスタッフのこだわりで微妙に変えているシーンがある。オンエアと見比べてみてください」とのこと。
また、DVDには特典として第1話に三瓶さんと名塚さんによるオーディオコメンタリーを収録している。「とにかく自分達でも驚くほど凄い内容です。衝撃的で、かつてないコメンタリーです」と説明するのは三瓶さん。詳しい内容については「聴いてみてのお楽しみ」と名塚さん。2人は毎週同作品のラジオ番組でパーソナリティーを務めていることもあり、息はピッタリだ。
また、佐藤さんによると新作カットを含む特典映像が注目だという。「編集を駆使してレントンとエウレカの声を切り貼りして面白い映像を作りました。特に冒頭が必見。どこのギャルゲーが始まったのかとビックリするハズ」と笑う。“エウレカ”と“ギャルゲー”はイメージ的に繋がらないので非常に気になる特典だ。 演じているキャラクターについて、レントン役の三瓶さんは「序盤は友達も少なくて、ゲッコーステイトに入っても下っ端で、演じていて辛く感じる時もありました。けれど、最近エリート士官のドミニクというキャラクターが出てきて、背も同じくらい低くて下っ端同士なので、気が合って嬉しいです」と語る。
生い立ちを含め、謎の多いエウレカを演じる名塚さんは「登場人物の会話の中に出てくる特殊な言葉や、軍上層部の思惑など、気になる謎が多いです。先のストーリーをテレビで観て、後でDVDで何度も観直すことで、物語を深く理解できるので、より楽しめると思います」と、楽しむコツを教えてくれた。
トークショー後には特別サービスとして、翌日放送の第15話「ヒューマン・ビヘイヴュア」が映写された。アニメ版は4クール、全50話の大作だが、15話ではレントンとエウレカの関係の変化を伺わせる描写もあり、今後の展開が気になるところ。
放送時間が日曜日の朝7時ということで、見逃してしまっている人もいるかもしれないが、発売されたDVD第1巻に収録されている第1話と2話は、少年が主人公のロボットアニメで避けて通れない「主人公がロボットに乗るまで」を余すところなく描いている。ガンダムやエヴァンゲリオンなど、脈々と続くアニメの伝統的命題をエウレカセブンがどのように描いているかを是非確かめててみて欲しい。
■ コミック、ゲーム、フィギュアなど、多彩なメディア展開
また、第2部では2005年9月発売のプレイステーション 2用ゲームソフト「エウレカセブン TR1:NEW WAVE」の紹介も行なわれた。ゲームの目玉は戦闘パートにあり、生身の人間んである主人公のサムナと、彼が乗り込むLFO(巨大ロボ)のビークルモード、そしてLFOが変形した人型モードの3タイプが、戦闘の中でシームレスに切り替えられることだという。 さらに、会場にはレントンも愛用しているスニーカー「ブラスエイト」(発売中/17,640円)や、キーホルダー型フィギュア(アミューズメント景品)、ニルヴァーシュのプラモデル(発売中/1,680円)などが展示。さらに、9月発売の声が出るフィギュア「Voice I-doll」のエウレカセブンシリーズ(各1,890円)などが展示され、来場者の注目を集めていた。
また、USENが運営している無料の映像配信サービス「GyaO(ギャオ)」において、8月27日の午前7時から、8月28日の午前7時までの24時間限定で、エウレカセブンの第1話から第18話を無料放送することも明らかにされた。
□バンダイのホームページ
(2005年7月26日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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