| ![]() |
![]() |
総務省は10日、2007年(一部2011年)にBSのアナログ放送が終了した後、空いた周波数帯を利用してBSデジタル放送を予定している新規事業者を対象に、周波数帯の割り当て認定の申請を8月17日から9月13日まで受け付けると発表。同時に、認定方針も策定・公開した。 総務省では、2003年3月に放送普及基本計画と放送用周波数使用計画の一部を変更。その中で、現在行なわれているBSアナログ放送の内、HD放送については2007年に、そのほかの放送は2011年までに終了。以降、空いた周波数帯をBSデジタル放送の新規チャンネルとして割り当てることなどを定めている。 今回申請を受け付けるのは、新たにBSデジタル放送を行なう事業者。ただし、周波数帯は限られているため、申請が多く、周波数帯の不足などが生じた場合には優先順位を付けて認定を行なうことになる。 認定方針によれば、NHK以外の新規事業者が優先され、特にHD放送を予定している事業者の申請を優先するという。また、この条件で差違のない申請については、放送業務を継続的に運営するための財政的基礎や、業務開始までの資金調達能力などが審査される。 さらに、番組の自主制作能力、番組の供給を受けることの確実性などもポイントとなる。また、1週間の放送時間におけるHD放送(非SDアップコンバート)の放送時間の割合が高いことや、より多くの世帯が視聴する可能性が高いこと、周波数の効率的利用ができる技術を有していることなどが問われる。 ほかにも、ペアレンタルロックの設定や、契約時の年齢確認など、青少年保護への配慮の有無、視聴覚障害者への配慮の有無、個人情報の適切な取り扱いを行なうための体制の整備なども重要視される。 総務省は「現存のBSデジタル放送全体を俯瞰したときに、特定分野に偏ることなく、より幅広い分野の多様な番組が提供されることとなるものを優先する」としている。
なお、株式会社ビックカメラでは11日、割り当て認定の申請を検討していることを明らかにした。同社は「現在のところ検討段階で、どのような放送を行なうかなどの具体的な計画は未定。様々な面から検討を重ねている」としている。
□総務省のホームページ
(2005年8月11日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
![]() |
|