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IFA 2005レポート【フロントプロジェクタ編】
エプソン、松下、日立から720pプロジェクタの新製品
 LGは初の壁掛け式プロジェクタを出展


エプソン「EMP-TWD1」

会期:9月2~7日

会場:メッセ・ベルリン見本市会場


 IFA 2005会場では3LCD搭載の720pプロジェクタを中心に、年末商戦に向けた最新フロントプロジェクタが多数発表された。日本市場でも人気の720pのフロントプロジェクタメーカーの内、IFAに参加していない三洋を除く、エプソン、松下、日立の三社が最新プロジェクタを出展した。


■ エプソンはD5搭載720pプロジェクタやDVD一体型などを発表

D5パネルを搭載した「EMP-TW600」

 エプソンは720pの液晶プロジェクタ「EMP-TW600」と、「EMP-TW520」を発表。今秋より発売する。

 上位モデルとなる「EMP-TW600」は、液晶パネルに最新D5パネルを採用し、パネル解像度は1,280×768ドット。新パネルの採用によりコントラスト比は、5,000:1、輝度は1,600ANSIルーメンに向上した。

 レンズは光学1.5倍ズームレンズ(F2.1~F2.8)で、レンズシフト機構も搭載。ランプは170WのUHE(E-TORL)。内部10bit処理により高画質化、動作音は低輝度モードで26dBを実現する。入力端子はHDMIと、コンポーネント、D4、S映像、コンポジット、D-Sub15ピンを各1系統装備する。外形寸法は406×327×143mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.2kg。

 下位モデルの「EMP-TW520」は、EMP-TW600と同じ筐体を採用するが、液晶パネルはD5世代でなく、D4世代となる720pプロジェクタ。光学系の仕様は共通だが、パネルの違いなどからコントラスト比は4,000:1、輝度は1,400ANSIルーメンとなる。入力端子や外形寸法はEMP-TW600と共通。

EMP-TW520 EMP-TW600の背面

 また、DVD一体型のプロジェクタ「EMP-TWD1」も発表。スクエアな筐体内に、フロントプロジェクタの機能とDVDプレーヤー、スピーカーを統合した液晶プロジェクタ。0.55型/854×480ドットの液晶パネルを搭載し、コントラスト比は1,000:1、輝度は800ANSIルーメン。1.5倍ズームレンズ(F1.7~2.1)を搭載し、ランプは130W UHE(E-TORL)。

 DVDプレーヤー部とサウンドシステムはビクターと協力して開発。プレーヤー部はダイレクトプログレッシブ回路などにより高画質化を図っている。DVDビデオのほか、音楽CDやMP3やWMAを記録したCD-R/RWの再生も可能。スピーカーは出力10W×2chのステレオスピーカーに加え、15W出力のサブウーファも内蔵。DTS/ドルビーデジタルデコーダも備えている。

 入力端子はS映像×1とコンポジット×1。310×340×200mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.0kg。

ミニコンポのようなデザインのEMP-TWD1 投射中のEMP-TWD1

 発売日と価格は、EMP-TW600が9月発売で1,999ユーロ、EMP-TW520が10月発売で1,799ユーロ、EMP-TWD1が9月発売で1,299ユーロ。


■ 松下はAE700の後継機

PT-AE900E

 松下電器産業も新720pプロジェクタ「PT-AE900E」を発表した。昨年より日本で発売されている「TH-AE700」の後継機に位置づけられ、新パネルやダイナミックアイリスの採用などで画質/コントラストの向上を図った。価格は1,999ユーロ。

 0.7型/1,280×720ドットの新液晶パネルを搭載し、コントラスト比は5,000:1、輝度は1,100ANSIルーメン。絞りを動的に制御するダイナミックアイリスは制御幅を拡大し、黒の表現や、鮮鋭感を改善した。

 レンズは光学2倍ズーム(F1.9~3.1)で、レンズシフト機構も装備。映像を滑らかに表現する「スムーススクリーン」も一新され、パン時の動画ボケなどを改善。シャープネスコントロールも搭載する。ランプは130W UHF。

 入力端子はHDMI×1と、D-Sub15ピン×1、コンポーネント×1、S映像×1、コンポジット×1、SCART×1など。外形寸法は335×270×90mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.6kg。



■ 日立の新プロジェクタ「PJ-TX200」

 日立は新プロジェクタ「PJ-TX200」を発表した。今秋発売で価格は2,000ユーロの見込み。

 従来モデルPJ-TX100と共通イメージの筐体を採用しながら、ボディカラーを一新。液晶パネルも1,280×720ドットの新パネルを採用し、コントラスト比を5,000:1まで向上させた。大口径レンズを採用したSuper EDレンズシステムを採用し、レンズシフト機構も搭載。入力端子はHDMIなどを装備する。


PJ-TX200 背面


■ ヤマハは720p DarkChip3搭載のDLPプロジェクタ

 ヤマハは、DMDチップに720p DarkChip3を搭載したDLPプロジェクタ「DPX-1300」を発表。7セグメントのカラーホイールを搭載し、コントラスト比は5,000:1。Silicon OptixによるHQV(Hollywood Quality Video)技術を利用したビデオプロセッサを搭載し、高画質化を図っている。HDMI端子に加え、DVIも備える。価格は11,999ユーロ。

 また、PAL規格に適した1,024×576ドットのDMDチップを搭載した「DPX-530」も発表。輝度は1,500ANSIルーメン、コントラスト比は4,000:1。DVI-D入力も備える。価格は2,099ユーロ。

DPX-1300 DPX-530


■ LGは壁掛け型プロジェクタを出展

LGは世界初の壁掛け型プロジェクタと出展

 LG電子は世界初という壁掛け型のDLPプロジェクタ「AN110」を発表した。厚さが92.2mmの筐体にフロントプロジェクタの機能を詰め込み、壁に掛けて対面のスクリーンに投射する。10月発売予定で、価格は3,000ユーロ。

 0.65型/1,280×768ドットのDLPパネルを採用し、コントラスト比は2,500:1、輝度は1,000ANSIルーメン。カラーホイールは6セグメント。ボディカラーはブラックとホワイトが用意される。

 独自のL字光学系と新開発のプリズムにより筐体の薄型化を実現。レンズは薄型1.42倍の光学ズームレンズで、レンズシフト機構も搭載。ランプは200W NSH。

 壁掛けのほか、専用スタンドを利用した投射も可能。入力端子はHDMIとS映像、コンポジット、D-Sub15ピンを装備する。外形寸法は443×254.2×92.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.5kg。


AN110W ブラックモデルのAN110B 側面。厚みは92.2mm

 三菱電機は、8月に発表した「LVP-HC3000」、「LVP-HC910」の実写デモを実施。また、東芝や三菱電機は、LEDバックライトを利用した小型のプロジェクタも出展している。


三菱は「LVP-HC3000」を出展 東芝はLEDバックライトプロジェクタを参考出展

□IFA 2005ベルリンショーのホームページ
http://www.ifa-berlin.com/
□関連記事
【8月24日】三菱、新0.65型WXGA/DLP搭載のシアター用プロジェクタ
-「LVP-HC900」の後継モデルも発表
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050824/mitsu.htm

(2005年9月5日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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