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IFA 2005レポート【デノン/マランツ/ケンウッド編】
デノンの新シアターシステムなど出展
-ケンウッドは新DVDコンポやDLNAデモなど


メッセ・ベルリン見本市会場

会期:9月2~7日

会場:メッセ・ベルリン見本市会場


 IFA 2005では国内AVメーカーが、日本に先駆け今秋の新製品を発表している。出展されたデノン、マランツ、ケンウッドの新製品を紹介する。


■ デノンは2.1chシアターシステムのエントリー機など

S-101

 デノンはフラッグシップAVアンプ「AVC-A1XV」などを中心に、AVアンプやDVDプレーヤー、シアターシステムなどを出展している。

 2.1chシアターシステムでは、日本で8月下旬に発売する「S-301(24万円)」と同様にiPod連係機能などを搭載しながら低価格化した「S-101」を出展。価格は1,119ユーロ。

 2.1chスピーカーとDVDプレーヤー部を搭載したセンターユニットから構成されるシアターシステム。「S-301」ではDVDオーディオ/SACDに対応していたが、S-101では省かれている。また、HDMI出力も省略されている。出力は50W×2ch。サブウーファ出力は100W。

 会場ではiPodを接続したデモや、薄型テレビと組み合わせたデモが行なわれ、設置の容易さなどをアピールしている。


液晶テレビと組み合わせて利用 上位モデルのS-301は専用スペースでデモ

AVR-4306

 また、ミドルクラスAVアンプの新製品としてHDMI入出力付きの「AVR-4306」、「AVR-3806」を出展。価格はAVR-4306が1,999ユーロ、AVR-3806が1,399ユーロ。

 4306は170W×7ch、3806は160W×7chのアンプを内蔵し、フロントバイアンプ駆動やマルチルーム接続に対応する。HDMI入力は4306が3系統、3806が2系統で、ともに1系統のHDMI出力を装備。HDMI Ver.1.1に対応する。また、DSD伝送に対応したDENON Link 3rd Editionも備えている。なお、両モデルともi.LINKは備えていない。


AVR-4306の背面 AVR-3806

 また、日本未発売のエントリークラスDVDプレーヤー「DVD-1920」、「DVD-1720」も出展している。既にドイツ国内などで販売されており、価格はDVD-1920が349ドル。

 DVD-1920は、DVDビデオに加え、DVDオーディオ/SACDに対応したユニバーサルプレーヤー。ビデオDACは216MHz。HDMI端子やファロージャDCDiを搭載し、1080iのスケーリング出力が可能。また、DVD-1920/1720ともにDivXの再生に対応する。

DVD-1920(上) DVD-1720(上)

□関連記事
【8月3日】デノン、HDMIを備えた24万円の2.1chシアターシステム
-iPodとも接続可能。SACD/DVDオーディオにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050803/denon.htm


■ マランツも新プレーヤーなどを出展

DV7600

 マランツも日本未発売のDVDプレーヤーなどを出展。DV7600は、12bit/216MHz DACを搭載したユニバーサルプレーヤー。10bitデインターレース回路やHDMI出力も搭載する。価格は799ユーロ。

 また、DivX再生に対応したユニバーサルプレーヤー「DV6600」や、エントリークラスのDVDプレーヤー「DV4600」、「DV4360」なども出展。DV6600はエントリークラスのユニバーサルプレーヤーながら、HDMI端子を搭載。価格は299ユーロ。


DV6600 DV4600

 SACDプレーヤー「SA7001」とプリメインアンプ「PM7001」も発表。会場ではスペシャルモデルの「SA7001 KI」と「PM7001 KI」を出展している。

SA7001 KI PM7001 KI


■ ケンウッドはハイエンドDVDミニコンポなどを出展

ケンウッド「AX-7」

 ケンウッドは、DVDミニコンポの新製品「AX-7」を参考出展。新開発のフロントサラウンドシステムを搭載し、音楽CDのほか、DVDの再生に対応。さらに、同社製オーディオプレーヤーとの連係機能も搭載したハイエンドミニコンポと位置づけられている。

 また、同社の圧縮コーデック用の高音質化技術「Supreme」を進化させた「High-Range Sound Technology」の視聴デモも行なっている。SupremeはMP3などの圧縮音楽でカットされる16kHz以上の波形を自動補正して高音質化を図っていたが、新技術では40kHz以上まで補正することで、CDやDVDオーディオでも効果を発揮するという。


High-Range Sound Technologyのデモ 日本未発表の薄型AVアンプ「VRS-6200」。出力は80W×5ch

HD20GA7も欧州発売

 20GB HDDを搭載したポータブルオーディオプレーヤー「HD20GA7」の欧州市場に投入も発表。価格は349ユーロ。さらに、会場ではDLNA関連の展示も行なっており、その中でカーオーディオのHDDサーバーとして「HD20GA7」を利用し、車内でビデオ/オーディオ再生するデモも行なわれている。

 従来より同社ではDLNAへの積極的な取り組みを展示会などで披露していたが、今回のデモは、ホームネットワークだけでなく、車の中にHD20GA7を持ち込み、DLNA対応のオーディオレシーバーやビデオデコーダを介して、ビデオ/音楽を再生するというもの。HD20GA7に無線LANの機能を搭載し、カーオーディオからの選曲操作などが行なえる。

 今回のデモではカーレシーバからHD20GA7上のMP3ファイルを選曲/再生するほか、MPEG-1の動画再生も実施した。HD20GA7上でのMPEG-1再生には対応していない。DLNAのガイドラインでは、車載プレーヤーやモバイル用途の規格化は進んでいないため、しばらくはこうした応用製品の登場は無さそうだが、こうした展示会などの反応をフィードバックして、規格化や製品化に生かしていくという。


DLNAデモはホームネットワークからカーオーディオまで拡張 「HD20GA7」上のMPEG-1ファイルを無線伝送でカーナビの液晶に出力

□IFA 2005ベルリンショーのホームページ
http://www.ifa-berlin.com/

(2005年9月6日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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