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ソニーは6日、0.61型でフルHD解像度(1,920×1,080ドット)の反射型液晶ディスプレイデバイス「SXRD」を製品化したことを発表した。12月10日発売のホームシアター用プロジェクタ「VPL-VW100」に搭載され、国内では初の製品化となる。 単結晶シリコンを駆動素子とする反射型液晶ディスプレイデバイス「SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」の0.61型。2003年8月発売の「QUALIA 004」(252万円)や、フルHDリアプロテレビ「QUALIA 006」(168万円)に搭載された0.78型に比べ、面積を約40%小型化した。 液晶を配向させる膜の成膜プロセスを最適化し、高精度に液晶配向を制御することが可能になり、コントラスト比を5000:1(0.78型は3000:1)に向上。また、反射膜構造を新たに設計し、反射率を74%(0.78型は65%)に上昇させた。応答速度も5msから2.5msに向上した。 解像度を落とさずに0.61型への小型化を実現するため、画素の駆動素子設計を最適化することで画素サイズを9μmから世界最小の7μmに縮小させた。また、隣り合う画素間で発生する信号干渉を防ぐための液晶駆動技術や新しいレイアウト設計を採用した。 米国では同サイズのSXRDを採用したリアプロジェクションテレビを8月に発表しており、50型の「KDS-R50XBR1」(想定実売価格4,000ドル)と、60型の「KDS-R60XBR1」(同6,000ドル)の2モデルを9月に発売する。 生産体制も強化し、ソニーセミコンダクタ九州株式会社熊本テクノロジーセンターには、0.78型のラインに加え、0.61型のラインも設置。2005年中には世界向けに生産能力100万台体制を整える予定。また、フルHDを超える「超高精細ディスプレイ(Beyond HD)」の開発も行なうとしている。 □ソニーのホームページ (2005年9月6日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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