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凸版印刷株式会社と株式会社サイバー・コミュニケーションズ(CCI)、アマゾン ジャパン株式会社、ヴィジョネア株式会社と、そのほか協力企業・団体64社は20日、10月から日本初の広告収入型無料DVD「codeNEO」(コードネオ)の創刊準備号10万部を、Amazon.co.jpで購入した商品に同梱して配布すると発表した。 「codeNEO」は、配布型の無料映像DVDメディア。創刊準備号の配布は事業検証として実施される。映画や音楽などのエンターテイメント情報や、ファッション・旅行などのライフスタイルに関する情報をドラマ仕立てで収録。その中に広告主別のチャプタを設け、より詳細な広告映像を挿入することで無料のDVDとして配布するビジネスモデルになっている。 通常のDVDプレーヤーで再生できるほか、ヴィジョネアの「DVDMAGIC」技術を採用しており、PCで再生した場合、インターネットと連動する機能を搭載。収録する映像と連動した情報をインターネットから取得するほか、広告主はユーザーを自社のECサイトに誘導することができる。 さらに、携帯電話のメール機能を使用したコンテンツの視聴制限機能も搭載。ユーザーがパスワードを取得しないと視聴できないコンテンツも収録できる。そのため、課金が必要な有料視聴コンテンツや、期間限定で視聴できるコンテンツなども実現できる。 具体的な広告スペースとしては、DVDに添付するカード型の「紙面広告」、DVDに収録する「映像広告」、視聴中に連動表示される「バナー広告」の3種類を用意。「これらを複合的に使うことで、広告主は商品の告知から説明、購買への誘導まで多方面でのアプローチが可能になる」(凸版印刷)という。 また、視聴情報をサーバーで集計、レポート化できるため、番組視聴率やリンクへのアクセス率などのデータ集計が可能。掲載した広告の定量的な効果測定も行なえるとしている。 事業検証段階の各社の役割は、凸版印刷がDVDの作成や収録コンテンツの調達・製作を実施。CCIがDVDの広告商品の企画を、アマゾン ジャパンがAmazon.co.jpで購入した商品にcodeNEOを同梱して配布する。また、カフェやレンタルビデオ店などでの店頭配布も予定している。 ただし、「既にECサイトを利用しているユーザーに無料で配布するという点が広告主から関心を集めているため、創刊後の配布方法もメインはオンライン購入物への添付など、ECサイト経由になる」という。
今回の検証を通して凸版印刷は「今までにない、説得・購買直結型広告収入モデルを確立するだけでなく、今後成長が期待できるDVD市場で、新しいコンテンツビジネスの創出を目指したい」としている。
□凸版印刷のホームページ
(2005年9月22日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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