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三洋、DVD/VHS事業から撤退。HD DVD技術に集中
-通期赤字1,400億円に下方修正。創業地閉鎖


9月29日発表


 三洋電機株式会社は28日、平成18年3月期中間業績予想の下方修正を発表。あわせて同社の推進する構造改革「SANYO EVOLUTION PORJECT」の進捗状況報告を行ない、DVDやVHS事業の撤退方針を明らかにした。

三洋のDVD/VHSレコーダ「DZR-DV90」

 SANYO EVOLUTION PORJECTでは、「進化のためのスリム化」を謳い、事業の選択と集中を進めるほか、資産売却などにより、経営のスリム化を推進している。その中で、AV事業については不採算事業のDVDプレーヤー、DVDレコーダ、VCR事業の撤退を発表。今後はHD DVD技術に集中するという。また、部品についてはBlu-ray向けの開発/製造も進める。

 また、テレビ事業については、海外はリアプロジェクションテレビとCRTに注力。国内では研究/商品開発に集中しながら、市場の要求に適した製品を投入していくとしており、テレビ事業は撤退しない。

 構造改革計画では、世界戦略拠点として「Global Headquarters」を新設。各カンパニーのデザイン部門をGlobal Headuartersのブランド本部に一元化し、プロダクトデザイン、商品企画の強化による、ブランド力の向上を図る。

 また、本社ビルや拠点ビルの売却/証券化も予定しており、全国の営業拠点68カ所のを売却。さらに、三洋電機の創業地である北條工場(兵庫県加西市)も閉鎖するなど、生産拠点の閉鎖/売却や、研究拠点の再編、約15%の人員削減などを盛り込んでいる。

 なお、業績予想については、通期の売上高は前回予測比でマイナス500億円の2兆4,400億円。営業利益はマイナス470億円の180億円、純利益はマイナス480億円で1,400億円の赤字に下方修正された。

 下方修正の理由については、デジタル家電の競争激化や価格下落による販売不振、半導体事業における震災の影響などを挙げている。

□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース(SANYO EVOLUTION PORJECT/PDF)
http://sanyo.web-ir.jp/data/current/tekijisubobj-53-pdf.pdf
□ニュースリリース(下方修正/PDF)
http://sanyo.web-ir.jp/data/current/tekijisubobj-52-pdf.pdf
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【2004年6月15日】三洋、業界最薄79mmのVHS一体型DVDレコーダ
-自動CMカット録画機能も搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040615/sanyo.htm

(2005年9月28日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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