|
■ 東芝がCell開発キットを公開 東芝のブースでは、720×480ドットのMPEG-2(約4Mbps)をHDDから同時に読み出し、48個の映像を同時にリアルタイムデコード。出力の際に1/3に縮小して、1つのディスプレイに48画面を配置していた。 また、2006年4月発売予定のCell開発リファレンスセットを使ったデモでは、高い処理能力を生かしてMPEG-2 TSの4放送同時録画/再生や、MPEG-2 TSからH.264へのトランスコードなどが可能であることが説明されている。 さらに、カメラで撮影した顔を認識して、動きを追従。顔の上に化粧風やカツラなどをリアルタイムで重ねるデモも実施している。
■ ワンセグをデモ受信。電話以外の受信機も 2006年4月に開始される移動体向け地上デジタル放送「ワンセグ」に対応した携帯電話を、各メーカーや、携帯電話キャリア各社、NHK/JEITAのブースで展示。ドコモ端末では松下製「P901iTV」が用意されたほか、au、ボーダフォン端末でも各1モデルが参考展示された。P901iTVは、2005年度内の発売を目指して開発を進めるという。
各ブースの試作品では、会場内の実験局からの映像を受信。上半分にテレビ番組、下半分にデータ放送が表示され、データ放送からインターネットアクセスが可能だった。テレビ番組についてはどの携帯でも内容が変わらないため、「データ放送と通信の連携により差異化を図る」(KDDI)という。また、東京タワーから試験放送波の受信も可能だった。
携帯電話のほかにも、松下のブースではポータブルDVDプレーヤー型や車載型のモデルも参考展示。ポータブルDVDプレーヤー型は、ワンセグ受信対応チューナを内蔵し、9型の液晶ディスプレイを搭載。単体で実際にワンセグ放送を受信・表示している。 ワンセグ放送は携帯電話などでの受信を想定し、AVC/H.264形式で、解像度は320×240/320×180ドットと低い。そのため、9型の液晶で表示すると引き伸ばされて輪郭が甘くなり、ブロックノイズも目立ってしまうが、同社は「車の中で高速移動中でも安定した受信ができる利点を考慮すれば、ノイズが多いアナログ放送を我慢して見るよりもストレスは少ない」と説明。車内での利用を提案していくという。
□CEATECのホームページ (2005年10月5日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c)2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|