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ヤマハ株式会社と富士写真フイルム株式会社は19日、DVDドライブのレーザーを使用して、DVDメディアのディスクレーベル面にイラストや文字などを描画できる「Labelflash技術」を共同で開発したと発表した。 新開発のレーザー制御技術などを投入したLabelflash対応ドライブと、描画専用色素を採用した専用メディアを組み合わせることで、データ記録と同じレーザーでレーベル面への印刷も行なえるというもの。 富士フイルムは対応メディアに使用する機能性色素技術、精密薄膜塗装技術、平坦基板形成技術を提供。ドライブ部は、ヤマハがCD-Rドライブの開発で培った、ディスク信号面への印刷技術「DiscT 2」をベースにしている。 レーベル表面から深さ0.6mmにある青紫色の描画専用色素にレーザーを照射することで、色素を透明化。絵や文字を印刷するというもので、描画時間に合わせて最適な画像データ処理を行ない、高解像度と階調豊かな描画が行なえるという。 また、新開発のレーザー/ピックアップ/回転制御、画像データの高速信号処理をディスクの専用構造と組み合わせることで、耐振動性に優れ、安定した描画が行なえるという。 1枚のディスクにかかる印刷時間は高速モードで約5分、高画質モードで約20分。なお、同様の技術に米Hewlett-Packard(HP)が開発した「LightScribe」があるが、LightScribeが1枚のCD-Rに印刷する時間は約25分(印刷コントラスト通常モード)となっている。
図柄を表現している色素はポリカーボネート層で保護されているため、保存性・耐傷性にも優れている。2社は今後、DVDドライブメーカーや、レコーダメーカー、メディアメーカーなどに採用を働きかけ、普及拡大を図る。
□ヤマハのホームページ
(2005年10月19日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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