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台湾Power Quotient International(PQI)の日本支社である株式会社パワーグローバルインデックスは、PQIのポータブルメディアプレーヤー「mPack」シリーズの新モデルとして、20GB HDDを搭載した「mPack P600」を11月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は49,800円前後の見込み。なお、韓国ドラマ「天国の階段」、もしくは「オールイン」の動画ファイルを全話分収録したプリインストールモデルも用意。予想価格は各59,800円前後の見込み。 P600は、1.8インチの20GB HDDを内蔵したポータブルオーディオ/ビデオプレーヤー。解像度480×272ドット、4インチのワイド液晶ディスプレイを装備。カードスロットなどは備えていないが、USB 2.0端子を用意しており、PCから動画や音楽ファイルをコピーできる。 対応音声フォーマットはMP3、WMA、ドルビーデジタル(AC3)、M4A、WAV、Ogg Vorbis。動画ファイルはMPEG-1/2/4、DivX、XviD、AVIをサポート。なお、WMVとASFには対応していないが、両フォーマットを付属のコンバートソフトで専用のMOD形式に変換することで再生できるようになる。 液晶の解像度は480×272ドットだが、800×576ドット/30fpsまでの動画ファイルを縮小表示可能。また、付属のケーブルを利用してコンポジット/コンポーネント出力が可能で、テレビなどに480i/576i/720p/1080iの映像出力が可能。アップコンバートではなく、同解像度の映像ファイルをデコードする能力を持つとしている。
音声出力として出力4Wのステレオスピーカーを内蔵。さらに、ヘッドフォン出力と光デジタル出力も搭載。さらにドルビー社の認証も受けており、ドルビーデジタルの5.1ch出力もサポートしている。音質面ではロックやポップなど8種類のプリセットイコライザを用意する。 USB OTG(USB On-The-Go)機能により、USB接続したデジタルカメラなどから直接、画像や動画を吸い上げることができる。静止画の再生対応フォーマットはJPEG、GIF、PBM、PGM、XPM、PNG。さらにRAWフォーマット(CRW/NEF/ORFなど)もサポートしている。 ほかにもオプションでGPSに対応可能。テキスト表示機能や、アドレス帳、カレンダー、時計、計算機、ゲーム機能などを搭載。電源は着脱式のリチウムイオン充電池を使用。連続再生時間は動画が4時間、オーディオが8時間。充電所要時間はACアダプタが4時間、USB端子経由が8時間となっている。 バンドルソフトとして「Disk Synchronization」、「Audio DB Editor」、「Address BBook」などを同梱。動画変換ソフトも付属する。外形寸法は290×94.5×27mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリを含めた重量は290g。
■ 動画配信用の専用端末を店頭に設置 パワーグローバルインデックスの河原井昇社長は日本での商品展開戦略について「使い方のイメージを消費者に紹介し、製品の認知度を高めることが不可欠」とし、「PCで録画したテレビ番組などを、P600で通勤途中などに観賞する」という利用シーンを提案。さらに「ハイビジョン画質と5.1ch音声出力を活用して、DVDプレーヤーなどの代わりに家庭で利用するプレーヤーとして大画面テレビやスピーカーなどと接続して利用してもらいたい」と語る。 また、コンテンツの提供方法に関しては「P600では、人気のある韓国ドラマをDVD画質のビットレートで全話収録したモデルを用意した。DVDで購入すると4万円程度かかるが、P600のプリインストールモデルと通常モデルの差額は1万円だ」とし、コストパフォーマンスの高さをアピール。 さらに、今後の展開として、年末に家電やファッション製品などを取り扱うキムラヤの店頭に、コンテンツ提供用の専用端末を設置すると発表。USB経由でP600のHDDにコンテンツをコピーするという。用意するタイトルや本数、価格などは未定。「リサーチという位置付けで、販売形態はプリインストールと同じようにドラマ全話パックを予定している。価格は8,000円~1万円程度を予定。アニメコンテンツなども用意すべく、コンテンツホルダへのアプローチを開始している」という。 リサーチの結果を踏まえて、2006年第1四半期には端末の設置店舗を拡大。PC関連の販売店以外にも設置していくという。また、「店頭での商品展示も実際に動画のコピーや再生が体験できるようなものにしていきたい」と展望を語った。
PQIのWellen Shan会長は、PQIの会社概要を説明。2004年度の売上げが7億6,100万ドルを突破したことを明らかにし、「従来のメモリーカードやDRAM、Intelligent Stickなどの事業に加え、今後はマルチメディア部門にも注力する。グローバル化も進め、世界的なブランドイメージの強化と、販売チャンネルの拡大を目指したい」と述べた。
□パワーグローバルインデックスのホームページ
(2005年10月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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