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日本放送協会(NHK)は19日、大晦日に放送する「NHK 紅白歌合戦」の番組概要を発表。紅/白組の勝ち負けを決める審査において、BS hi、および地上デジタル放送のデジタル総合で、従来のデジタルテレビの双方向機能を利用した「デジタルTV審査員」を募集する。さらに、今回から新たに全国1万人の視聴者が携帯電話を使って審査に参加できる「ケータイ審査員」を導入することを明らかにした。 NHKでは4年前から紅白歌合戦において、「お茶の間審査員」制度を導入。デジタル放送の双方向機能を利用して、視聴者も紅白の審査に参加できるようにしている。今年は、ウィークリーの双方向番組「地球☆ゴーラウンド」などで培った、双方向機能と携帯電話を組み合わせた視聴者参加システムを紅白にも利用する。 具体的には、11月10日から携帯電話の紅白歌合戦のページで「ケータイ審査員」の参加申し込みをの受付けを開始。抽選で1万人が審査員に選ばれ、携帯電話から投票が行なえる。また、デジタルテレビでも同日から「デジタルTV審査員」の事前参加登録を開始。こちらは定員は設けられていない。 実際の審査はケータイ審査員(1万人)と、デジタルTV審査員(定員なし)、会場のゲスト審査員(文化人やスポーツ選手、タレントなど約10名)、NHKホール客席の観客(約3,000人)の投票結果を集計し、決定する。 これに伴い審査のルールも変更。これまでは投票結果をボールに換算する審査方法を採用していたが、今回は会場の観客、ゲスト審査員も含め、全員が「一人一票」として集計。票数が多い方が勝ちとなる。 今回の試みについて、マルチメディア局の田中寛副部長は「単純な紅/白組への投票だが、“投票できることで番組の観方が変わった”、“じっくり観るようになった”などの声が寄せられている。紅白歌合戦という大きな番組の中でこうした双方向システムを積極的に展開することで、デジタル放送の魅力や気軽さをアピールしていきたい」と語っている。
なお、現在PC/携帯電話向けの紅白歌合戦のページでは、「紅白歌合戦 スキウタ」と題し、番組の中で聴きたい楽曲への投票も受け付けている。
□NHKのホームページ
(2005年10月21日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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