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NECビューテクノロジー株式会社は、TI製の業務用DLPシネマプロジェクタ向けDMDチップ「DC2K」を搭載した「NC2500S」の受注を24日に開始した。価格はオープンプライス。想定価格は1,800万円前後(本体のみ)の見込み。 パネル解像度2,048×1,080ドットのDMDチップ「DC2K」を搭載した、映画館など向けのDLPシネマプロジェクタ。新開発のランプ/光学系や冷却システムにより、DLPシネマプロジェクタでは最大となる横幅25mのスクリーンサイズに対応した。 コントラスト比は2,000:1。RGB各色15ビット幅の信号処理により、ソースの色再現や階調表現を忠実に行なえるという。 ランプは4.5~7kWのキセノンランプ。ランプ出力制御機能を備えており、使用時間経過によるランプの明るさ低下にあわせた調整が行なえる。ランプ電源部は本体と分かれたセパレート型を採用し、市販のフィルムプロジェクタ用のランプも利用可能。 レンズは別売で、ズーム位置、レンズシフト位置を作品ごとに登録できる「レンズメモリ機能」も搭載する。また、作品ごとに映像の明るさを登録可能な「ランプパワーメモリ」も備える。そのほか、通常は2台のプロジェクタを必要とする3D映像が1台で投写可能。 DMD表面の防塵シールドによりメンテナンスフリーとした。さらに、シールド化による内部の温度上昇への対策として、冷却液循環方式の内蔵型の液冷システムを採用している。 また、サーバーとプロジェクト間の暗号化サポートや、海賊版追跡用の透かしに対応した「CineLink」、字幕およびキャプションの挿入・歪み補正・解像度変換などの「CineCanvas」、色範囲の拡張、カラー補正などの「CinePallette」、純粋な色調スケールを実現する「CineBlack」機能もサポートする。 入力端子はDVI-D×2、HD-SDI×2を搭載。外形寸法と重量は、レンズを除くプロジェクタ本体が700×1,100×543mm(幅×奥行き×高さ)で115kg、ランプ電源部が397×540×471mm(同)、51kg。 そのほか、同社は「DC2K」搭載で対応スクリーンサイズ幅15mとなるモデルも今年度中に発売予定としている。 □NECビューテクノジーのホームページ (2005年10月25日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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