スカパー、NTT東西と提携。「ピカパー!」の営業会社を設立へ －ピカパー!をBフレッツのオプションに。事業戦略を説明

10月27日発表

　株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズは27日、NTT東日本、NTT西日本と提携し、光ファイバー接続サービスの営業会社を設立する方針を明らかにした。

　重村一社長の定例会見で明らかにされたもので、光ファイバーによるデジタル放送再配信/多チャンネル放送サービス「ピカパー」を展開する株式会社オプティキャストとNTT東西が提携。オプティキャストの営業部門を分社化し、その営業会社にNTT東西らが出資する予定。出資比率などは未定だが、年内に会社を設立し、2006年明けには営業開始する方針という。

　新会社では、ピカパー!とBフレッツをセットにし、集合住宅や戸建て向けの営業を行なう予定。オプティキャストでは、NTTグループの営業力による販売体制の強化が期待できるほか、NTTグループではBフレッツのオプションメニューとしてピカパー!を提案することで、高付加価値かつ魅力的なサービス提案が可能となる。

　従来のオプティキャストは、新設のマンションなど集合住宅向け営業を中心に活動していたが、今回の提携により戸建て向けの営業/サービスも強化していく予定という。

　また、スカパー!各サービスのHD対応方針も明らかにされた。既に110度CS放送の「スカパー! 110」においてはスターチャンネルのHD放送がスタートしているが、スポーツチャンネルなどで2006年度より順次HDに対応、さらに、東経124/128度の「スカパー!」についても、コーデックとしてH.264を採用し、HD放送化する予定。「ピカパー!」においても、スカパー!のHD化にあわせて、多チャンネル部分をHD化する方針。

　株式会社シーエス・ナウの発行済み全株式をIMAGICAから取得することも発表された。シーエス・ナウは、2001年に設立され、当初は無料エンターテインメント番組チャンネルとなる予定だったが、実施に至らず。その後2002年11月にIMAGICAが株式を取得、「グルメ旅★FoodiesTV」や、「カラオケチャンネル」を放送していたが、9月末に放送終了していた。

　今回放送終了に伴い、スカパー!が株式取得し、放送運営・送出業務などを継承することとなった。株式の譲渡は年内に完了の予定。

　さらに、同社が出資しているケーブルテレビ足立についても、12月1日よりケーブルテレビ業界で初めてという完全デジタル放送を実施予定。足立区内の約12万世帯で地上/BSデジタルをパススルーで再送信するとともに、CS放送の約250チャンネルを約4万世帯に放送する。250チャンネルというチャンネル数は日本最大という。

　このチャンネル数の実現には、オプティキャストのプラットフォームを利用したスカパー・トランスモジュレーション方式の採用により実現。すでに、視聴者宅内のデジタル機器設置工事も80%程終了し、12月1日より一斉にデジタル化するという。月額料金は4,400円。

□スカイパーフェクト・コミュニケーションのホームページ
http://www.skyperfectv.co.jp/
□ニュースリリース(シーエス・ナウ)
http://www.c-direct.ne.jp/japanese/uj/pdf/10104795/00039008.pdf
□ニュースリリース(PDF/足立ケーブル)
http://www.c-direct.ne.jp/japanese/uj/pdf/10104795/00039011.pdf
□NTT東日本のホームページ
http://www.ntt-east.co.jp/"
□NTT西日本のホームページ
http://www.ntt-west.co.jp/"

(2005年10月27日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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