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オンキヨー株式会社は、Integraブランドの新製品として、オプションボード構造を採用し、環境に合わせて映像の入出力端子をカスタマイズできる一体型ハイエンドAVアンプ「DTX-10」を11月15日に発売する。価格は525,000円。 THX Ultra2の認定を受けたAVアンプ。定格出力は200W×7ch(6Ω)、最大出力は260W×7ch(4Ω)。最大の特徴は、背面に拡張用スロットを備えており、全ての映像信号処理回路と映像入出力端子をオプションボード形式で提供すること。製品自体には映像端子を備えていないが、別売のボードを追加することでHDMIやコンポジット、コンポーネント、D4といった映像端子、映像回路を加えられる。 追加ボードの種類や価格は未定。同社は「ユーザー宅へのインストール時に、環境やニーズに合わせて拡張ボードの追加を提案していきたい」としている。また、映像回路の内蔵を必要最小限に抑えることで、音質への影響低減も図っている。 7.1chのスピーカー端子を2系統備えており、同一の音源から2つの異なる部屋で7.1chのサラウンド再生が可能。映像も複数の部屋での同時出力が行なえる。また、7.1ch×2の全出力を1部屋に集め、リア4chのスピーカーを各チャンネルあたり2台ずつで再生するセッティングなどにも対応。5.1chスピーカーを接続した際は、リアチャンネル用パワーアンプの余ったチャンネルをフロント用に切り替えることで、バイアンプ接続やBTL接続も行なえる。 Wolfson製の24bit/192kHz対応DACを全チャンネルに搭載。信号処理用に32bit DSPを2基備えている。また、独自のアナログ波形生成技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」回路も搭載しており、パルス性ノイズを含まないアナログ波形を生成できるという。ワイドアンプテクノロジ「WRAT」も投入している。 ほかにも、入力されたPCM信号のサンプリング周波数を2倍の密度に変換するデジタル・アップ・サンプリング機能や、Ethernet経由で音楽ファイルやコントロール信号を通信できる独自プロトコル「Net-Tune」にも対応している。 デコーダはドルビーデジタルEX、DTS-ES、DTS 96/24、AAC、THXサラウンドEXなどに対応。ドルビーヘッドフォン機能も備えている。 オプションボードで追加できる映像端子としてHDMIもラインナップしている。D4、コンポーネント、S映像、コンポジットからの信号をHDMI端子(HDCP形式)から出力できるコンバータ機能も搭載。コンポーネント端子、D4端子には各々に独立した出力回路を使用している。なお、D4/コンポーネントからS/コンポジットへのダウンコンバートは480iの映像のみ可能。
電源部には大容量トロイダルトランスを搭載。フロントとサイドのパネルには硬質アルミ材を使用。真鍮製のインシュレータも備えている。ほかにも、スピーカークラフト製の赤外線受光ユニットなどとAV機器を接続し、トータルコントロールが行なえるIR端子や、ホーム・オートメーションシステムと連携するためのRS-232端子も備えている。
音声入力端子は同軸デジタル×6、光デジタル7、アナログ×11、7.1chアナログマルチ×1。さらにi.LINKも2系統備えており、DVDオーディオやSACDのマルチチャンネル伝送にも対応。音声出力は同軸デジタル×2、光デジタル×2、AES/EBU×1、アナログ×5、7.1chアナログプリアウト×1、サブウーファプリアウト×1、RS-232×1。さらに、IR入出力を各3系統、トリガーアウト×5、Ri×1、ヘッドフォン×1も備える。消費電力は850W。最大外形寸法は435×481×220mm(幅×奥行き×高さ)。重量は32.2kg。
□オンキヨーのホームページ
(2005年10月31日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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