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So-net、「Portable TV」の説明会を開催
-チャンネルパックも予定


11月29日リニューアル


 ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)は29日、リニューアルオープンしたPSP対応のコンテンツ配信サービス「Portable TV」の説明会を開催した。

発表会はSo-net社内の会議室で行なわれた

 「Portable TV」は、PSPで再生できるMPEG-4 AVC/H.264形式の動画ファイルをPSP内のメモリースティックに配信するサービス。11月29日に公開された最新ファームウェア「バージョン2.60」を適用したPSPから、直接Portable TVのサイトにアクセスし、著作権保護が施された有料の動画コンテンツを購入し、メモリースティックPRO Duoに保存、再生できる。なお、利用できるのはメモリースティックPRO Duoのみで、メモリースティックDuoは利用できない。

 コンテンツの価格は105円から。So-netのブロードバンド会員を対象としたサービスだが、入会金・月会費無料の「So-netこんてんつコース」の会員登録を行なえば、ほかのプロバイダを使用しているユーザーでも利用可能。詳しいサービス内容は既報の通り。

PSPで直接「Portable TV」のサイトにアクセス。IDとパスワードを入力してコンテンツがダウンロードできる。なお、一度入力したID/パスワードは保持される

ダウンロード中の画面 解像度は480×270ドット。映像のビットレートは1Mbps、音声はAACの128kbps(ステレオ)。クオリティは高い


■ チャンネルパックも予定

 7月のサービス開始時は有料コンテンツを用意していなかったため、「So-netこんてんつコース」のクレジットカード登録を行なわないタイプのIDでも利用できた。リニューアルされたPortable TVでは、これまでのクレジットカード登録の無いIDでも無料コンテンツはダウンロードできるが、有料コンテンツを利用することはできず、別途カード番号などを登録する必要がある。

 この点について広報セクションの上野敬之マネージャーは「無料コンテンツも引き続き用意し、今からクレジットカード登録無しのID登録を行なっても無料コンテンツは楽しめる。しかし、Portable TVの基本は有料コンテンツというスタンスなので、利用方法の解説ページなどではクレジットカード登録有りのID登録を推奨している」という。

 なお、12月にはWebMoneyでの支払いも可能になる予定。「クレジットカードを持ってない子供達でも手軽に利用できるようになる」とのこと。

 支払方法は現在のところコンテンツごとの課金のみで、最低価格は1本105円。11月29日の時点の最高値は420円。なお、将来的にはCATVなどと同様に、「スポーツパック」や「アニメパック」など、複数のチャンネルを一括して購入するシステムも検討している。


■ 有料コンテンツは暗号化

 有料コンテンツの配信に利用している「ダウンロードレンタル方式」には、PSPのファームウェア「バージョン2.60」で採用された著作権保護技術を採用している。同技術はソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が開発したものだが、技術名などは公表されておらず、「著作権保護機能」とだけ説明されている。

 ダウンロードしたコンテンツを、PCから参照すると、ルートディレクトリに「MPE_ROOT」というフォルダが作られており、サブフォルダの中にファイル本体が保存されている。拡張子は「MGV」。暗号化されているため、H.264ファイルの再生に対応したQuickTime Playerなどでも再生できない。

 また、現在Portable TVで配信しているコンテンツの視聴可能期限はいずれも7日間だが、技術的には任意の時間を指定することが可能。また、日時を指定して「何月何日から何月何日まで再生できるようにする」といった指示をコンテンツに埋め込むこともできるという。期限を過ぎたファイルは再生できなくなるだけで、自動的に消去はされない。削除はPSPのメニューから行なうことになる。

 なお、著作権保護されたコンテンツをメモリースティックPRO Duoにダウンロードし、そのメモリーステッックを他のPSPに挿入したところ、再生が行なえた。PSPの固体を識別しているわけではないようだ。ただし、コンテンツをPCにコピーし、他のPSP内のメモリースティックに書き戻したところ、「非対応のデータ」と表示され、ファイルの情報は確認できるが、再生は行なえなかった。

PCでコピーしたファイルは、認識はできるものの非対応のデータとなり、再生はできない

 なお、映像の解像度は480×270ドットで、映像ビットレートはほとんどのコンテンツが1Mbps、音声はAACの128kbps(ステレオ)で作成されている。「ファイルサイズの上限はあまり意識していないが、どんなにサイズが大きくても2GBのメモリースティックに収まるようにと考えている」とのこと。「PSPで直接ダウンロードするのも便利だが、PCからUSB経由でダウンロードする方式も引き続き利用できるため、大容量のファイルはPC経由といった使い分けも想定している」とのこと。

著作権保護が施された動画コンテンツは暗号化されている。拡張子は「MGV」 PCで再生することはできない コンテンツのダウンロードはPCからも行なえる

 今後の展開について、上野氏は「7月からのサービス開始で4万人の会員登録があった。いつまでに何人という目標は公表していないが、今後はコンテンツの充実を進め、会員数増加を目指したい」という。

□Portable TVのホームページ
http://www.p-tv.jp/
□プレスリリース
http://www.so-net.ne.jp/corporation/release/2005/051129.html
□関連記事
【11月29日】PSPが著作権保護動画の直接ダウンロードや再生に対応
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【7月27日】PSP新ファームのビデオ/オーディオ機能を試す
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050727/sonet.htm
【7月25日】So-net、PSP向け動画配信「Portable TV」を開始
-将来的にはPSPからの直接ダウンロードも可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050727/sonet.htm

(2005年11月29日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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