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バンダイビジュアル株式会社の子会社であるBANDAI VISUAL USAは6日、2006年4月に米国で日本のアニメーション作品のDVD発売を開始すると発表した。第1弾商品は機動警察パトレイバーの劇場版第1作で、通常版と限定版の2種類を用意。日本市場向け商品と同様に、様々なグッズや特典を同梱した高付加価値ソフトとしてリリースされるもので、同時に、「オネアミス(HONNEAMISE)」という新レーベルも立ち上げる。 バンダイビジュアルは国内で映像コンテンツの企画製作やDVDなどのパッケージソフト販売、ライセンス販売を行なっているが、海外におけるマーケティングとパッケージの展開については現地のライセンシーが行なっいる。そのため、同社が国内で得意としている高付加価値ビジネスモデルの展開が困難な状況だった。 そこで、2005年1月に米国法人のBANDAI VISUAL USAを設立。マーケットリサーチやライセンシーとのコミュニケーションを強化し、北米における映像ビジネスの強化を目指していた。なお、今回のパトレイバーが、BANDAI VISUAL USA初の商品となる。 新レーベル「オネアミス」は、米国市場において高付加価値DVDソフトの定着を目標として立ち上げられた。価格は高価になるが、特典映像やグッズなど、国内で展開しているビジネスを米国に移植したものになるという。流通は、「クライテリオンコレクション」など、高付加価値DVDの販売で定評のあるImage Entertainmentが担当する。 同社は「米国のアニメーションファンがコレクションするに値する、魅力ある商品を企画制作し、北米における新しい日本のアニメーション市場を開拓していきたい」としている。 なお、レーベル名の「オネアミス」は、ガイナックスの初制作作品「オネアミスの翼」からとられている。同社は「当時無名だった若者達の鮮烈なデビュー作であり、現在彼らは日本を代表するクリエイターとして活躍している。この映画のようにチャレンジ精神を忘れず、常に質の高い作品を提供していきたいという願いからレーベル名に採用した」としている。
■ 第1弾の「パトレイバー限定版」は50~100ドル
オネアミスレーベルの第1弾として発売されるDVDは機動警察パトレイバーの劇場版第1作目で、DVDは「PATLABOR THE MOVIE LIMITED COLLECTOR'S EDITION」(限定版)と「PATLABOR THE MOVIE」(通常版)の2種類が用意される。発売日は2006年4月25日。 通常版は本編ディスクのみだが、限定版はメイキングなどを収録した特典ディスクを同梱。本編ディスクは日本語と英語の2種類で、音声は5.1chサラウンドで収録。英語字幕も収録する。 さらに、世界観やキャラクターなどの解説やスタッフインタビューなどを収めた184ページの解説書や、300ページの絵コンテを英訳したものを同梱。パッケージには、新デザインイラストを使った特製BOXケースを採用している。 詳しい仕様は未定。価格も未定だが、バンダイビジュアルでは「50~100ドル程度になる予定。詳しい情報は年明けにも公表したい」としている。また、オネアミスレーベルの第2弾は同じくパトレイバー劇場版第2作の「PATLABOR 2 THE MOVIE」が予定されている。リリースは2006年夏を予定。
なお、劇場版パトレイバーの米国版は、以前米Manga Entertainmentが販売していたが、現在は出荷を終了しており、店頭在庫のみの状態だという。価格は30ドル程度のため、BANDAI VISUAL USAの限定版は、2~3倍程度の価格になる。
□バンダイビジュアルのホームページ
(2005年12月6日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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