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帯域2倍の次世代「HDMI」が2006年前半に登場
-小型コネクタも予定。従来のHDMIとも互換性確保


1月3日(現地時間)発表


 米HDMI Licensing創立メンバーの日立、松下電器、Philips、Silicon Image、ソニー、Thomson、東芝の7社は3日(現地時間)、デジタルメディア用インターフェイス「HDMI(High-Definition Mulitimedia Interface)」の次世代バージョンを、2006年前半に向けて開発中であると発表した。正式名称はまだ決定していない。

 次世代HDMIの最大の特徴は、現在のHDMIと同じ1リンクで、新しいシリアルデータ転送技術「iTDMS」を採用することにより帯域を2倍に拡張すること。将来のHDディスプレイの高い解像度、色数、フレームレートの要求をに応えることができるとしている。

 また、色深度も30/36/48bitをサポートし、10億色以上の表現が可能になる。さらに、映像と音声の同期についても、高精度に自動的に行なう機能を組み込むとしている。オーディオフォーマットも、新しい圧縮オーディオフォーマットの「TrueHD」、「DTS-HD」をサポートする。

 接続性については、先日発表されたPCディスプレイ用インタフェース「UDI」との互換性があるほか、HDカムコーダやスチルカメラのような小型な機器で使用する、小型コネクタも提案される。なお、次世代HDMI搭載製品は、初期のHDMI製品と互換性を持つとしている。

 Silicon Imageは、iTDMSに対応したトランスミッタ「SiI 7170」と、レシーバ「SiI 7171」を発表。サンプル出荷を今四半期中に予定している。映像帯域225MHzまでに対応し、1,920×1,080ピクセルのプログレッシブ映像(1080p/60fps)を、1ピクセル36ビットで転送できる。

 また、HDMI Licensingは、300を越えるメーカーがHDMIを採用したことも併せて発表した。特に中国では、中国本土の45社がHDMI採用。さらに2005年11月に中国で最初のHDMI試験施設が発表され、HDMI採用社が急速に増大していくと見込んでいる。

□HDMIのホームページ(英文)
http://www.hdmi.org/
□ニュースリリース(英文)
http://www.siliconimage.com/news/press/detailpressrelease.aspx?id=342
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(2006年1月4日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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