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【2006 CES 松下、パイオニアブースレポート】
-松下AV機器をリモコン1つで操作する「HDAVI」
パイオニアはBDプレーヤーの実機を展示


会場:Las Vegas Convention Center
    Sands Expo
    Las Vegas Hilton Hotel
    Alexis Park Hotel

会期:1月5日~8日(現地時間)


 CES 2006が現地時間の5日、開幕した。大型の液晶/プラズマテレビや次世代DVD関連の話題は、前日のプレスカンファレンスで既に発表されたものが多いが、各社のブースにはそれ以外にも気になる新製品が展示されている。ここでは松下、パイオニアのブースをレポートする。


■ 松下ブース

松下電器のブース

 松下電器産業のブースでは、103型のプラズマテレビやBlu-ray Discプレーヤーの展示が注目を集めているが、DVDレコーダやDVDカムなどの新製品や、電力線通信のPLC、対応する同社のAV製品を1つのリモコンで操作できるようになるという「HDAVI」技術などの展示も行なわれている。

 DVDレコーダのDIGAシリーズの北米向け新製品は、DVD±R/RWとDVD-RAMに対応。CD-R/RWメディアに記録したMP3/JPEGファイルの再生をサポートするほか、HDMI端子やSDカードスロット、DV入力を備えたモデルもラインナップしている。

 具体的には6機種を4月にリリースする予定で、電源OFF状態からの1秒録画機能を備えたHDD無しモデル「DMR-ES15」が179,95ドル。ES15にHDMI端子を加え、DVDビデオのアップコンバート出力機能とSDカードスロットも備えた「DMR-ES25」が229.5ドル。ES15にVHSデッキを加え、ワンタッチダビング機能を備えた「DMR-E35」が279.95ドル。

 E35にSDカードスロットとVHSデッキを内蔵した「DMR-ES45」が329.500ドル。ES25に200GBのHDDを内蔵し、EPG機能を内蔵した「DMR-EH55」が549.95ドル。ES45にVHSデッキとSDカードスロット、80GB HDDを内蔵した「DMR-EH75」EH75が549.95ドル。

上がDMR-ES25、下がDMR-ES45 上がDMR-EH55、下がDMR-EH75

 DVDカムは、光学30倍ズームと、2.5型液晶を備えた「VDR-D100」(1月発売/499.95ドル)、D100にSDカードスロットとLEDライト、静止画撮影機能などを加えた「VDR-D200」(1月発売/599.95ドル)をラインナップ。

 さらに、3CCDタイプで、230万画素の静止画表示に対応。2.7型のワイド液晶を備え、10倍光学ズーム採用の「VDR-250」(5月発売/899.95ドル)、310万画素の静止画撮影機能と光学式の手ぶれ補正(OIS/Optical Image Stabilization)、フラッシュなどを備えた上位モデルの「VDR-D300」(3月発売/999.95ドル)も発売する。

VDR-D200 VDR-D300

 技術系の展示では、AV製品向けの「HDAVI」を紹介している。これは、対応する同社のAV製品であれば、1つのリモコンで連動した操作が行なえるというもの。例えば、DVDビデオを再生する場合、ディスクを挿入してリモコンの再生ボタンを押すと、DVDプレーヤーの再生が開始されると同時にAVアンプの入力がDVD用に切り替わり、テレビの入力もDVDプレーヤー(またはAVアンプ)を接続している外部入力画面に切り替わる。

 対応製品は2006年から順次リリースされる予定で、日本での展開も視野に入れているという。さらに、ケーブルTV用STBなど、対応製品の拡充も予定している。なお、デモではDVDレコーダ「DMR-EH55S」、AVアンプ「SA-XR57」、50型プラズマテレビ「TH-50PX600U」、スピーカー「SB-TP100」が使われていた。

HDAVIのデモが行なわれていた デモに使用された機材の一覧

 また、これまで様々なイベントで参考展示されていた高速電力線通信(PLC)を、具体的な商品として展示。北米で3月の発売を予定しており、価格は2個セットで129.99ドル。LANケーブルを電灯線に変換するユニットのようなもので、伝送速度は最大190Mbps。これまでは170Mbpsとしていたが、若干高速化しているという。HD映像の伝送も可能で、北米で先行して展開。日本での展開は「規制緩和が実現され次第、順次投入していきたい」という。

HD-PLC端末 パソコンやゲーム機でインターネットにアクセスしながら、パソコンのHDDに内蔵したHD動画ファイルを、DLNA対応のテレビや端末などにHD解像度のまま伝送できる伝送能力を持つという

ノイズキャンセリングヘッドフォン「RP-HC150」や、耳栓型ノイズキャンセリングイヤフォン「RP-HC75」も展示されていた

絵画のように、プラズマディスプレイに額縁を付けるサービスも提供している。額縁の種類は様々なパターンが選択可能


■ パイオニアブース

パイオニアブース

 パイオニアブースでは前日開催のプレスカンファレンスで発表された、Blu-ray Discプレーヤー「BDP-HD1」と、50インチのフルHDプラズマテレビ「PRO-FHD1」を中心とした展示が行なわれている。両モデルとも前日に型番と写真、価格は発表されたものの、実際の機器が公開されたのは現地時間の5日が初となる。

 BDP-HD1は、同社の高級コンポーネントシリーズ「ELITE」ブランドのプレーヤーで、2006年5月発売予定。価格は1,800ドル。HDMI端子を備え、1080p出力に対応。BD-RE、BD-R、BD-ROM、DVDビデオ、DVD±R/RWの再生をサポート。GUIもHD解像度に対応した高精細なものを採用している。さらに、DLNAもサポートし、Windows Media ConnectをインストールしたWindows XPに保存した動画や静止画を、クライアントとして再生することができる。

 会場では、同じ「ELITE」ブランドのDVDプレーヤーを使ったSD画質と、「PRO-FHD1」の1080p映像の比較デモを実施。来場者の多くが足を止めていた。

PRO-FHD1 PRO-FHD1

 ELITEシリーズの新プラズマテレビ「PRO-FHD1」は、50インチのフルHDモデル。6月発売予定で、価格は10,000ドル。解像度1,920×1,080ドットのパネルを採用し、ピクセルサイズを従来より35%縮小したという。

 また、コントラスト比や輝度を改善させたほか、外部からの光線反射を除去するフィルタなども備え、黒の締りがより向上したという。さらに、低ノイズで自然な画質を実現するという「PureDrive II Signal Processing」などの高画質化回路を搭載。デジタル入力端子はDVI(HDCP対応)とHDMIを備えている。

Inno

 また、これらの製品に次いで来場者の関心の集めているのは、衛星デジタルラジオ「XM Satellite Radio」を受信できるポータブル端末「Inno」(インノ)だ。180×180ドットの液晶ディスプレイを備えており、1GBのフラッシュメモリも内蔵。ラジオの受信だけでなく、PCとUSB接続し、MP3/WMAファイルを転送し、ポータブルオーディオプレーヤーとして再生することもできる。日本での発売予定はないが、米国では3月に399.99ドルで発売される。

 ほかにも、DVD/HDDのハイブリッドレコーダの新モデルとして、「DVR-640H-S」を6月に発売する。価格は399ドル。DVD±R/RW、DVD-RAM、DVD-R DLの書き込みに対応。160GBのHDDを搭載。JPEGやWMA、MP3ファイルに加え、DivX動画の再生もサポートしている。

 さらに、新プラズマディスプレイなどとのマッチングを考慮したというスピーカー、EXシリーズも発表。TADブランドで培った技術を投入しており、サブウーファの「S-W1EX」(1,700ドル)、小型ブックシェルフの「S-2EX」(3,000ドル)、センタースピーカーの「S-7EX」(3,800ドル)、トールボーイの「S-1EX」(4,500ドル)をラインナップする。

DVR-640H-S トールボーイが「S-1EX」。センタースピーカーが「S-7EX」 小型ブックシェルフの「S-2EX」

フラットパネルスピーカーを採用したシアターシステムなどもリリースする


□2006 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/default_flash.asp

(2006年1月6日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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