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今年のCESでは、PMCを含め、動画再生対応のポータブルプレーヤーが目立っているが、音楽再生のみ対応プレーヤーの新製品も幾つか発表されている。また、iPod人気とともに登場した「ポータブルプレーヤーを乗せるアクティブスピーカー」という製品ジャンルも盛況。各社が新製品を展示している。
■ iRiverもPMC端末を展示 OSに「Windows Mobile Software for Portable Media Centers」を搭載した新PMC端末は、1月8日にてまとめて掲載したが、iRiver製端末も発見した。 展示されていたのはiRiverブースでもMicrosoftブースでもなく、Texas Instruments(TI)のブース。TIのチップやプラットフォームを使って開発された製品を一覧展示しているコーナーに、ひっそりと置かれていた。 製品の発売時期や価格は不明。仕様も不明だが、背面に「M20CT30GB」という型番と思われる文字が確認できた。おそらく30GBのHDDを搭載するPMC端末になると思われる。
■ SanDisk、iPod nano対抗のオーディオプレーヤー
SanDiskは、iPod nanoより安価なフラッシュメモリ内蔵オーディオプレーヤー「Sansa e200シリーズ」を発表。3月より発売する。日本での発売は未定。2GBモデルの「Sansa e250」と4GBモデルの「Sansa e260」、6GBモデル「Sansa e270」の3モデルが用意され、実売価格は2GBが199,99ドル、4GBが249,99ドル、6GBが299,99ドル。 価格はiPod nano 2GB(199ドル)/4GB(249ドル)とほぼ同じ。6GBモデルも用意している。1.8インチ/220×176ドットのカラー液晶を搭載し、音楽再生のほか、動画/静止画再生も可能となっている。 WMA/MP3の再生に対応。MicrosoftのPlay for sureをサポートし、WMA DRMのサブスクリプション型音楽配信サービスにも対応する。また、MicroSDスロットを装備し、メモリ容量の拡張が可能となっている。 動画や静止画の再生には付属の「SanDisk Media Converter」を利用し、専用ファイルを作成し、転送する。FMチューナも内蔵している。電源は内蔵リチウムイオン、外形寸法は89×44×13mm(縦×高さ×厚み)。
■ Samsung
「YP-Z5」は、1.8インチTFT液晶ディスプレイを備えたMP3/WMAプレーヤー。カラー液晶モデルとなっており、JPEG静止画の表示にも対応する。フラッシュメモリ内蔵型で、2GBと4GBの2種類を用意。薄型の筐体と、コントロール部に押し込むこともできるタッチパッドを採用するのが特徴となっている。
再生可能な音楽フォーマットはMP3/WMAでDRM 10もサポート。リチウムポリマー充電池を内蔵しており、約38時間の連続再生が行なえる。発売は2月を予定しており、2GBモデルが199ドル、4GBが249ドル。
■ ソニー ソニーのブースでは、ウォークマンAシリーズのHDDモデルを乗せられる、クレードルタイプのアクティブスピーカーを参考展示している。より商品化に近いという小型タイプのものと、コンセプトモデルだという大型のものの2種類。 仕様は未定だが、同社独自のデジタルアンプ「S-Master」を搭載し、ACアダプタで駆動し、ウォークマンAを充電することもできる。別途ケーブルを接続せずにウォークマンAに保存した音楽ファイルが再生可能。また、アナログ音声入力も備えているので、ウォークマンA以外のプレーヤーを接続することもできる。リモコン制御にも対応予定。
また、PC VAIOシリーズのコーナーには、同様のデザインで無線接続に対応したアクティブスピーカーも参考展示している。IEEE 802.11b/gの無線LAN機能を内蔵しており、PCに保存しているiTunesを含めたプレイリストファイルを読み込み、再生できるという。スピーカー部の仕様は共通で、ウォークマンAを乗せる部分と、無線LAN機能内蔵プレーヤーユニットを着脱式にして、PC/ウォークマンAのどちらにも対応できるようにすることも検討しているという。いずれも発売時期は夏を予定しており、価格は未定。
ウォークマン携帯の新モデル「W810i」も展示している。2006年の第一四半期の発売を予定しており、価格は未定。200万画素のオートフォーカス・デジカメ機能とFM/RDSラジオチューナを搭載。メモリースティックPROデュオスロットを備える。
また、カーオーディオの新製品として2月の発売を予定しているのは、MP3/WMAファイルの再生にも対応したCDレシーバー「MEX-1GP」。一見すると普通の1DINユニットだが、フロントパネルそのものが取り外し可能で、内部に1GBのフラッシュメモリを内蔵。PCと接続して音楽を転送し、車内でパネルを本体に戻して再生できる。価格は300~400ドル程度の見込み。
■ iPod用スピーカーも多数展示
Klipschのブースでは、iPod用のスピーカーの新製品2種類を展示している。曲線を採用したデザインが印象的なオールインワンタイプの「iGroove」と、2.1チャンネルスピーカー「iFi」で、いずれもiPodを乗せたまま再生できるクレードル型アクティブスピーカーで、既に発売している。
iGrooveは1インチ径のツイータと2.5インチ径のウーファを採用した2ウェイ。価格は279.99ドルで、リモコンも付属する。iFiは、0.75インチ径のチタンドームツイータと、3.5インチ径のミッドレンジの2ウェイサテライトスピーカーを採用。サブウーファには8インチのユニットを採用。価格は399.99ドル。
米TEACのブースには、CDプレーヤーとFM/AMラジオを内蔵したセンターユニットと、2.1チャンネルスピーカーをセットにした「MC-D220i」を展示している。iPodを乗せるクレードルも備え、iPod内の音楽も再生可能。サテライトスピーカー部はNXTの技術を採用したフラット型となっている。また、CDプレーヤーのドアは電動開閉式。 もう1台はオーソドックスなクレードルタイプ「SR-LXi」で、液晶ディスプレイを搭載。AM/FMチューナを内蔵するほか、時計機能も備え、目覚ましタイマーやスリープ機能も利用可能。iPodの再生音を目覚まし音として使うこともできる。また、リモコンも付属する。
□2006 International CESのホームページ(英文)
(2006年1月9日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp/yamaza-k@impress.co.jp]
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