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週刊少年ジャンプに連載され、テレビアニメもTBS、MBS、CBC、BS-iにて放送中の「BLACK CAT」。そのDVD化を記念したイベント「BLACK CAT FESTA」が22日、東京・日本青年館大ホールにて行なわれた。ステージには近藤隆さん、藤原啓治さんら、出演声優が登場。詰めかけたファンから熱烈な声援を浴びた。 「BLACK CAT」の舞台は、荒廃が進む世界。賞金稼ぎのように悪人を捕らえることで生計を立てる「掃除屋」スヴェンは、仕事の最中、秘密結社「クロノス」の武力精鋭部隊「時の番人」(クロノ・ナンバーズ)に属する青年と出会う。その青年・トレイン=ハートネットは、銃を主体とした恐るべき戦闘能力を持ち、相手が悪人ならばどんな非情な手を使っても殺害すると恐れられる「黒猫」(ブラックキャット)だった。
命令とあれば、幼い女の子も手にかけようとする黒猫に対し、自らが信じる「紳士道」を信じてそれを阻止するスヴェン。だが、1人の少女と出会うことでトレインは“飼い猫”としての自分に疑問を抱き、クロノスを離脱。スヴェンと共に気ままな掃除屋を営むことになる。しかし、裏切りを許さないクロノスと、危険な“革命”を企むトレインの元相棒クリードらの魔の手が迫っていた。 主人公はトレイン=ハートネットだが、スヴェンも「もう1人の主人公」と言っていいほど重要なキャラクター。時に反発しながらも互いを認め合う2人が軸となって展開する物語が特徴。また、アニメ版オリジナル要素を取り入れたストーリー展開にも注目。制作はクオリティの高い映像が持ち味のGONZOが担当。スピード感がありながら緻密な絵作りの戦闘シーンも見所となっている。 DVD化は既にスタートしており、第1巻(GDDS-1041)は2005年12月21日に発売された。第2巻(GDDS-1042)は2006年1月25日にリリースされる。価格は各巻4,980円で、2話収録。なお、販売店アニメイトでは独自のドラマCDを付属した限定版を用意。こちらは各6,480円。発売元はGDHで、販売元はSPE。アニメイト版の発売元はムービック。
■主人公は誰? ステージにはトレイン=ハートネット役の近藤隆さん、スヴェン=ボルフィード役の藤原啓治さん、イヴ役の福圓美里さん、リンスレット=ウォーカー役のゆかなさん、クリード=ディスケンス役の三木眞一郎さん、セフィリア=アークス役の井上喜久子さん、シャルデン=フランベルク役の速水奨さんが登場。生アフレコを披露したほか、クイズなどにもチャレンジした。
前述のようなキャラクター設定のため、トレイン役の近藤さんと、スヴェン役の藤原さんは「僕が主人公です」と双方に言い合いながら登場。会場を笑いの渦に巻き込んだ。ちなみに、近藤さんはオーディションでトレイン役を射止め、喜んでアフレコに向かったところ「序盤はクールで冷徹なキャラクター」ということで「ほとんどセリフが無くて寂しい思いをした」と笑う。しかし、「終盤にかけてはどんどん明るくなってきて、今後演じるのが楽しみ」とのこと。近藤さんが“トレインの性格の変化”をどのように演じ分けていくかも見所と言えるだろう。 ステージ同様、アフレコ現場の雰囲気も明るいようで、福圓さんのボケに対し、藤原さんが頭をはたく愛情表現(?)も炸裂している模様。しかし、アフレコが佳境に入るにつれ、それぞれのキャラクターが最後のバトルを繰り広げるようなシーンの収録も待っている。福圓さんは「テンションがあがって、演じながらキャラクターに入り込み過ぎて意識が飛ぶような経験もある」と、現場の熱意を語ってくれた。
その後、ステージにはマイクが用意され、生アフレコを披露。イベント用のオリジナル台本で、トレイン達が学園物のキャラクターになってしまうというぶっ飛んだ内容。ストーリーもさることながら、井上喜久子さんの「どうして私が教師、いえティーチャー役じゃないの!?」や、シャルデン役の速水奨さんの「トイレの芳香剤みたいな名前と言うのはもうやめてくれ!」など、アドリブが連発。観客も巻き込み、笑いの途切れぬアフレコとなった。 また、DVDの特典映像として収録されているクイズコーナー「BLACK CATマニアックス」のイベント出張版も実施。「読書が好きな女の子・イヴが、劇中で読んでいた本の名前は?」などの問題に「生協の白石さん」、「少年ジャンプ」などのボケ解答が続々。正解の解答を任されたイヴ役の福圓さんが「101匹象さん大行進」と答えるも、実際は「101匹像さん“大暴走”」であり、全員がズッコケるシーンもあった。
また、ライブコーナーも充実。より子さんによる主題歌「ダイアの花」に加え、エンディングテーマ「ナミダボシ」を歌うハピーペットさんも登場。さらに、新エンディングテーマ「くつずれ」を松田亮治さんが熱唱した。なお、より子さんとハピーペットさんはクイズコーナーなどにも参加。作品だけでなく、声優さんの大ファンだというより子さんは生アフレコなどを間近で見れたことに感激した様子だった。
□アニメの公式ホームページ
(2006年1月23日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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