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iPodが2005年のデジタルコンテンツグランプリに
-会長賞は「ALWAYS 三丁目の夕日」。富野氏も受賞


受賞者

1月25日開催


 財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAj)は25日、国内外の優れたデジタルコンテンツに対して表彰を行なう「デジタルコンテンツグランプリ」を都内で開催。サービス・システム創出部門の最優秀賞にあたる経済産業大臣賞には、AppleのiPod、iTunes Music StoreとPodcastingが選出されたほか、PSPやGyaOなどが優秀賞に選ばれた。

 同グランプリは、国内のデジタルコンテンツ産業における新市場創出と人材発掘を目的に、優れたコンテンツ/サービス/システムを評価する国内部門と、海外の同産業振興やクリエイター交流などを目的とした海外部門で構成。国内部門はさらにサービス・システム部門とデジタルコンテンツ部門に分かれている。

 iPod関連サービスは、ノミネートされた55件の中から選出。審査委員を務めた田中善一郎氏は、「昨年のデジタルコンテンツ市場では抜きん出た存在。動画やPodcastingなどで、音楽以外のメディアとの接触機会を生んだ」と受賞の理由を説明した。Appleを代表して登壇した同社広報部長の竹林賢氏は、「受賞はiPodユーザーのおかげ。今後もより快適なデジタルライフを提供したい」とコメントした。

iPod関連がグランプリに Apple広報部長の竹林氏に、賞状やトロフィー、賞金100万円が贈られた

 また、PSPではSCEIを代表して経営プラットフォーム 総務人事本部 副本部長兼渉外部部長の福永憲一氏が、GyaOはUSENのCTO兼GyaO事業本部技術局長の二木均氏が代表で受賞した。PSPはメディアプレーヤーとしての評価も高かった点、GyaOは動画配信サービスの市場を創出した点などが評価されたという。

SCEIの福永憲一氏 USENの二木均氏

 デジタルコンテンツ部門では49件がノミネート。CGを用いて昭和の風景を再現した映画「ALWAYS 三丁目の夕日」が、DCAj会長賞を受賞。優秀賞にはアニメ「交響詩篇エウレカセブン」や自主制作の怪獣映画「惑星大怪獣ネガドン」や、PS2用ゲームソフト「ローグギャラクシー」、映画「機動戦士ZガンダムII ~恋人たち~」が選ばれた。

 「ALWAYS 三丁目の夕日」で監督、脚本、VFXを務めた山崎貴氏は、「脇役とされるCGを目指して製作した。これを機に、日本のデジタルコンテンツ業界がもっと発展することを期待する」と述べた。

「ALWAYS 三丁目の夕日」監督の山崎貴氏(左) 来場したスタッフ全員が登壇 プレゼンターを務めた東京大学院教授の河口洋一郎氏は、「富野氏には名誉賞を贈るという案もあったが、そんなものを贈るとお迎えが来てしまったら困るので見送った。あと50年はがんばっていただきたい」と笑いを誘った

会場にはPSPも展示されていた

 また、海外作品では、優秀賞として韓国のChoi Hyunmyung氏の「Abandoned Dog」、韓国文化コンテンツ振興院長賞に韓国のYu Seockhyung氏による「The Chamber」、台湾デジタルコンテンツプロモーションオフィス院長賞には台湾のJulia Wangの「The Dream Festival」が受賞した。

 そのほか、若手クリエイターの発掘や産業活性化、国際競争力強化などを目的とした「デジタルクリエイターズコンペティション2005」も行なわれ、全国の大学、大学院、専門学校などから応募された194の映像作品から「金の翼賞」として東京芸術大学大学院の半崎信朗氏による「Birds」が選出された。


□デジタルコンテンツ協会のホームページ
http://www.dcaj.org/
□第20回 デジタルコンテンツグランプリ
http://www.dcaj.org/dcgp/index.htm
□関連記事
【2005年1月26日】mixi、電車男、ニンテンドーDSがデジタルコンテンツグランプリ優秀賞に(BB) http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/8274.html

(2006年1月25日)

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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