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株式会社ケンウッドは、音質マイスターがプロデュースしたというAV機能一体型のHDDカーナビ「HDV-770」を2月中旬に発売する。価格は225,750円。 20GBのHDDを搭載した2DINサイズのAVナビシステム。DVD/CD用ドライブも備えており、DVDビデオの再生や、DVD±R/R DL/RWの再生もサポート(ビデオモードのみ)。MP3/WMAファイルを記録したCD-R/RW、DVD±R/RWの再生もサポートする。 ディスプレイは7V型ワイドのTFT液晶で、約33.6万画素。逆チルト機構を備える。また、アナログのテレビチューナとFM/AMチューナも装備する。さらに、別売のiPod接続用ケーブル「KNA-i770」(10,500円)を使用すると、HDV-770の液晶画面からiPodのコントロールが可能。対応するiPodはDockコネクタを備えたモデルで、iPod nanoもサポートする。
同社の音質マイスター・大熊龍彦氏が全面的にプロデュース。「ハイエンド・オーディオ機に匹敵する高音質再生を実現した」という。特徴は、ナビゲーション部から発生するラジエーション(電波)が、オーディオ部に与える悪影響を抑えるため、両部を分離したセパレートシャーシ構造を採用したこと。 また、内部回路のパートごとに中点電圧が異なることに着目。中点電圧の設定を統一する専用回路を設けることで、入力から出力まで、純度の高い信号伝達を実現したとしている。 DACには、AKM製の24bit/192kHz対応DACを搭載。さらに、変換時に生じる歪みと素子の個体差の影響を防ぐ、独自の「オフセット・デュアル・ディファレンシャルD/Aシステム」をフロントチャンネルに採用。DSPによってマイナス方向にシフトしたデータを生成し、通常の音楽信号と合成することで、変換誤差を大幅に低減したという。 基板はオーディオ機器などで使用されているガラスエポキシ4層基板で構成。車のキャビンサイズとスピーカー情報を入力するだけで、タイムアライメントやクロスオーバー周波数の設定を自動的に補正する「サウンド・マネージメント・システム」を装備。4chスピーカーだけで5.1chサラウンドを再生できるというSRSの「CS Automotive」も利用できる。
カーナビ機能の特徴は、HDD内の地図データを、DVD-ROMを使用して更新できること。HDDを取り外さずに、車を走らせている間でも最新の地図情報に書き換えられるという。VICS/FM多重レシーバを標準で装備。別売で光・電波ビーコンVICSユニット「VF-M77」(26,250円)も用意する。
□ケンウッドホームページ
(2006年1月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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