シャープ、デジタルWチューナ搭載の45/37V型フルHD「AQUOS」 －“リビングコントラスト”向上で、明室での黒表現を改善

3月1日発売 標準価格：オープンプライス

　シャープ株式会社は、液晶テレビ「AQUOS」Bシリーズを10製品を発表。フルHD対応の45/37V型の4製品を3月1日より順次発売する。

　いずれも1,920×1,080ドット/フルHD解像度の新開発「ブラックASV液晶パネル」を採用し、コントラスト比は1,200:1、視野角176度、応答速度は6msに向上した。

左からLC-37BE1W、LC-45BE1W、LC-45BE2W、LC-37BE2W	フルHDの45型「LC-45BE1W」、「LC-45BE2W」	従来モデルからの強化点

　特にコントラストについては、新開発のカラーフィルターの採用により、暗所コントラストを1,200;1まで向上(従来モデルは800:1)。映画の夜のシーンなどで深みのある黒をリアルに再現可能とした。また、約200ルクスと明るいリビングでの利用時のコントラスト(リビングコントラスト)も、従来の350:1から550:1まで向上し、メリハリある映像再生を可能とした。

　新パネルでは、1ドットを2つのセルに分割して視野角の改善などを図れるマルチ画素(MPD)技術を採用し、視野角を向上。また、従来のRGBの波長に、深紅を追加した4波長バックライトの採用により、色再現を改善。色再現範囲は従来のNTSC比74%から91%まで改善した。

LC-45BE1W	LC-45BE1W	LC-37BE1W
LC-37BE2W	リビングコントラストを改善	4波長バックライトを採用

　地上/BS/110度CSデジタルチューナを2系統搭載し、デジタル放送の2番組同時視聴が可能。地上アナログも1系統装備する。

　入力端子はHDMI×1、DVI-I×1、D4×2、S映像×2、コンポジット×4、アナログ音声×4。S映像モニター出力や、ヘッドフォン出力、光デジタル音声出力などを備えるほか、i.LINK(TS)×2やEthernet、ビデオコントローラ端子なども装備する。

　アンダー/サイドスピーカーの両モデルとも、独立スピーカーボックス構造を採用し、共振の影響を排除。また、スピーカーユニットは6.5cm径ウーファ×4と、2cm径ツィータ×2の2Way構成で、出力は10W×2ch。

　また、45型のスタンドベース部には、世界で初めてというトウモロコシを原料とした植物系樹脂塗料を採用。さらに、キャビネットにはノンハロゲン材を使用したほか、梱包材を再生発泡スチロールにするなど環境負荷の低減を図っている。

デジタルダブルチューナを内蔵する	HDMIやDVI端子、D4×2などの入力端子を装備

　消費電力は303W(45型)、243W(37型)。年間消費電力量は274kWh/年(45型)、245kWh/年(37型)。テーブルスタンド装着時の外形寸法は、45型のアンダースピーカー型が1,105×306×810mm(幅×奥行き×高さ)、サイドスピーカー型が1,259×306×744mm(同)。重量はともに34.5kg。37型の外形寸法はアンダースピーカー型が932×306×719mm(幅×奥行き×高さ)、サイドスピーカー型が1,086×306×653mm(同)。重量はともに27.5kg。

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060126-a.html
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060126-b.html
□関連記事
【2005年9月20日】シャープ、フルHD対応AQUOSに57/37V型モデル
－応答速度4ms。40型以上シェア25%を目指す
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050920/sharp.htm
【2005年6月3日】シャープ、4波長バックライト搭載の45/37/32V型「AQUOS」
－フルHD/45型は低価格化。26/22型もデジタルチューナ搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050603/sharp2.htm

(2006年1月26日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.