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株式会社ソリューション システムズは、米datacolorのビデオモニタ/プロジェクタ向けの業務用キャリブレーションシステム「ColorFacts Professional」を2月24日に発売する。価格は493,500円。対応OSはWindows 98/Me/2000/2003/XP。 表示デバイスの色味や輝度を正確なものに調整するためのキャリブレーションシステム。一般的には、写真のレタッチを行なう際、PC用ディスプレイの表示を調整するためなどに利用するツールだが、「ColorFacts Professional」はテレビやプロジェクタなど、AV機器の表示デバイスにも対応しているのが特徴。業務用製品となっており、テレビ/プロジェクタ開発メーカーなどでの使用を想定している。 製品はハードウェアのセンサー「Spyder2」と、Windows用のソフトウェア「ColorFacts Professional」(英語版)で構成。ノートPCとセンサーさえあれば測定が行なえるため、従来の専用機器よりも汎用性が高く、操作もわかりやすいという。また、価格も専用機器と比較すると大幅に低価格となっている。
基本的な使い方は、調整したいテレビに吸盤の付いたセンサーを取り付け、同センサーをPCと接続。付属のテストパターンを収録したDVDを表示、もしくはPCソフトからのテストパターンをテレビに表示。センサーで発色や輝度などの情報を読み取り、専用ソフトに入力。表示の問題点や、適正な補正値などがわかるほか、それらの情報をレポート形式で出力することもできる。 なお、フロントプロジェクタの場合はセンサーを三脚などに設置。スクリーンに向けて平行になるように固定してキャリブレーションを行なう。
また、VisualBasicベースのマクロ機能に対応しており、生産ラインなどでの迅速な作業に対応可能。ソフトウェアのColorFacts Professionalは、付属のセンサー以外の計測センサーもサポートしているため、より厳密なセンサーなどとも組み合わせられる。
■ SpyderTV ソリューション システムズは、ColorFacts Professionalのコンシューマ向けモデル「Spyder TV」も2005年11月末から販売している。ソフトウェアやDVDの内容は業務向けモデルとは異なるが、基本的な構成と使用方法は同じ。価格は59,850円。PC用ソフトとDVDはともに日本語に対応する。
DVDビデオ内のテストパターンを表示しながら、テレビ/プロジェクタの表示をセンサーでスキャン。PCで情報をまとめ、適正な補正値を知る。なお、テレビ/プロジェクタによって調整可能項目の名称や数、調整幅が異なるため、調整開始前にソフトにそれらの情報を入力。調整幅も最高/最低の状態をスキャンさせておくことで、その表示機器に沿った調整が行なえる。さらに、調査結果のレポート表示にも対応する。
□ソリューション システムズのホームページ
(2006年2月10日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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