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ディスプレイサーチは24日、2005年第4四半期の液晶テレビ出荷調査の結果を発表。出荷台数は前年同期比137%増の約860万台で過去最高を更新、出荷額は同109%増の約100億ドルとなった。 注目されるのはブランド別のシェアで、ソニーが前期の4位から躍進。初のトップになった。BRAVIAブランドの導入に成功したことと、S-LCDによるパネル供給の確保により、出荷数は前期比164%、シェアは5.9%増の14.6%に伸張。また、32インチ以上の割合が56%と他の上位8ブランドより高く、金額ベースでの首位に立った。 一方、トップを維持し続けてきたシャープが、出荷数で3位のシェア13.6%、出荷額で2位に後退した。ディスプレイサーチでは、供給能力の拡張不足や、外部調達が不十分で需要に対応しきれなかったことを理由に挙げている。2位はPhilips/Magnavoxで、シェアは出荷ベースで14.2%を確保。北米市場ではトップを維持している。 サイズ別では大型サイズが急増し、40~44インチや35~39インチクラスが伸張。平均サイズは前期より5%、昨年同期より21%大きくなり、26.4インチとなった。 大型化の理由については、第6/7世代TFT液晶ラインでの32型以上のパネル生産拡大や、歩留まり向上、ブランド間競争などを挙げている。32インチの平均価格は前期比16%、前年同期比51%安の1,493ドル、37インチは同15%/49%安の2,333ドル。 なお、2005年通期では、出荷が約2,120万台(前年比141%増)、金額ベースで約254億ドル(同100%増)となった。 また、好調な出荷実績や、ラインの稼働増、部材の供給増などを理由にディスプレイサーチでは、2006年度の液晶テレビ市場見通しを上方修正。出荷台数は4,200万台、パネル生産は4,800万台以上と予測している。 23日には2005年第4四半期のプラズマテレビ市場調査も発表。PDPのシェアは40~44型クラスで液晶が伸張したため、シェア低下を招いたが、出荷数では前期比44%増、前年同期比109%増の227万台で、過去最高となった。 欧州/日本/北米/中国の各地域で過去最高の出荷を記録。HDタイプのシェアも拡大しているという。ブランド別のトップは松下電器でシェア26%。以下順位には変化が無く、2位LG電子(シェア15.4%)、3位Samsung(同14.4%)、4位Philips(同13.3%)、5位日立(同7.3%)。2005年全体のプラズマテレビ出荷数は前年比109%増の約590万台。 □ディスプレイサーチのホームページ ( 2006年2月24日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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