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CeBIT 2006では、Philipsやソニーなどの大手メーカーが大規模ブースの出展を見送っていることもあり、テレビ/ディスプレイ関連での目立った展示はあまり多くない。その中で、大手メーカーが集まるHall 1で広大なブースを構えるSamsungやLGといった韓国勢の勢いが目立つ。 ■ 東芝は2mで100インチ投射可能なDVD一体型プロジェクタを発表
東芝はホームシアター向けのDLPプロジェクタ「et10」、「et20」を発表した。ともに約2mで100インチの投射が可能となっており、et20ではDVDプレーヤーと5.1chスピーカーを内蔵し、一台でDVDの大画面再生が可能となっている。「et10」はet20からDVDプレーヤー部を省いたモデルとなる。 価格はet20が1,700ユーロ、et10が1,500ユーロを想定しており、今夏より販売開始する。 いずれも854×480ドットの0.55型DMDチップを搭載したDLPプロジェクタで、輝度は1,100ANSIルーメン、コントラストは2,000:1。2mで約100インチ、1.27mで60インチと、非常に近い距離での大画面投射が可能となっており、通常のプロジェクタでは視聴者の後ろにプロジェクタを設置しなければいけない状況でも、et20/10では視聴者の前にプロジェクタを設置できる。
また、プロジェクタを視聴者の前に置けることから内蔵スピーカーの音声も楽しむことができ、et20の場合は一台でDVDの再生が楽しめる。スピーカーは5つのユニットと1つのサブウーファからなる5.1ch構成で、出力は総合30W。ドルビープロロジック機能も内蔵する。 外部入力端子として、HDMI、D-Sub15pin(アナログRGB)、コンポーネント(RCA)、S映像、コンポジットを各1系統装備。またet20のみUSB端子も備えている。ランプは230Wでエコモード時180W。電源はACアダプタ。外形寸法は344×322×155mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.6kg(et10)/4.8kg(et20)。
■ 垂直立ち上げを実現したVIERA
松下電器は、8日に日本で発表されたプラズマテレビ「VIERA PX600シリーズ」を欧州でも9日に発表。50型の「TH-50PX600」と42型の「TH-42PX600」を6月より投入し、同社の垂直立ち上げ戦略を実証した。 16bit処理による階調表現向上や新パネルの採用などのPX600シリーズの特徴は共通。また、日本ではVIERA Linkと呼ばれているHDMIケーブルを利用したDIGAなどとの連係機能「HDAVI」も搭載している。 HDAVIについては、DIGAとの連携デモも行なわれている。また、同社が8月に発売予定のBlu-rayプレーヤーでもHDAVI機能を搭載する予定という。
□関連記事 ■ LED搭載DLPプロジェクタなど
Samsungのブースでは、光源にLEDを採用したDLPプロジェクタを出展。800×600ドットのDLPチップを搭載した超小型のモバイルプロジェクタで、輝度などは公表していないが、暗室で50~60インチまでの投射では充分な光量が得られるという。 また、高速な起動や、ランプのクーリングが不要なため、ノートPCなどとセットにモバイルのプレゼンテーションシステムとして提案していくという。 Samsungは、LEDを光源に利用した55型のDLPプロジェクションテレビも展示し、色再現性の高さなどをアピール。今夏の発売を目指し、開発を進めているという。三洋電機も55型の3LCD LEDリアプロテレビを出展。1,920×1,080ドットの液晶パネルを採用した試作機で、参考展示ながら「(ランプが不要なため)環境規制の厳しい欧州での反応を確かめて、製品化を検討したい」としている。
シャープは、CESで発表した1080p DLPプロジェクタ「XV-Z21000」を参考出展。発売日や価格などの発表や、実写デモは行なわれなかった。
□CeBIT 2006のホームページ ( 2006年3月12日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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