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大手家電メーカーの不参加もあり、AV機器の分野ではやや盛り上がりに欠けるCeBIT 2006だが、IT/PC関連のメーカーは積極的な展示を行なっている。 ■ NECは記録型HD DVDをデモ
NECは、HD DVD-Rの記録に対応したHD DVD-R/RWドライブ「HD-1100」を参考出展。実際にHD映像を記録したHD DVD-Rメディアを利用して再生デモを行なっている。 オーサリングソフトにはPowerDirectorを利用し、作成したHD DVD-RのHD映像をPCからプラズマディスプレイに出力している。 また、Neroの「ShowTime」やInterVideo「WinDVD」、CyberLink「PowerDVD」などの再生ソフトを利用したHD DVD-ROMの再生デモも行なっている。各ソフトメーカーも同様に自社ブースでHD DVDやBDプレーヤーや、オーサリング関連のソフトを出展。 なお、東芝もHD DVDドライブ搭載のノートPC「Qosmio」を出展しており、HD DVDの画質をアピールしている。
■ HDMI搭載ビデオカードも出展
また、PC用のビデオカードでもHDMI搭載製品が展示されている。PCでのデジタル映像出力については、従来よりDVIが利用されてきた。しかし、Blu-ray DiscやHD DVDなどの次世代のHDパッケージソフトやデジタル放送のHD出力にはHDCPによるコンテンツ保護が必須となるためHDCPをサポートしたHDMI出力にPC側からも注目が集まっている。 PowerColorはRADEON X1300を搭載した「X1300 HDMI」を出展。また、GECUBEでは、RADEON X1600を利用したHDMI出力のデモを実施。PowerDVDを用いてHD解像度のH.264映像をHDMI出力している。
□関連記事 ■ PCでも進むデジタル放送対応
欧州向けのデジタルテレビ放送「DVB-T」については、通常のテレビのほか、ポータブルDVDプレーヤーやビデオプレーヤーなどでの対応がトレンドとなっている。 PCでも同様でPCI ExpressやUSB接続のチューナユニット、アナログ放送とDVB-T両対応のキャプチャカードなどが多数出展されており、小規模なメーカーの参入も目立つ。デジタル放送の本格的な立ち上げはこれからだが、単体のデジタル放送対応キャプチャカードが発売されてない日本とは、状況がかなり異なっている。
■ その他
AMTekはOrigamiことUltra Mobile PC「T-700」を出展。ビデオプレーヤー機能のデモなどを行なっている。T-700ではCPUにVIA C7M 1GHz、チップセットもVIA VN800/VT8537RなどのVIA製プラットフォームを採用し、HDDは2.5インチタイプを収納可能。外形寸法は228×146×25.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は836g また、SamsungやPhilipsなどBDA幹事メンバーのほか、BenQなどもBD-R/REドライブを出展している。
□CeBIT 2006のホームページ ( 2006年3月13日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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