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日本テキサス・インスツルメンツ(TI)は6日、同社のオーディオDSP「Aureus」(オーリアス)シリーズ向けに、AACの高速エンコーディング(HSE)用ソフトを発表した。 AureusシリーズのDSP「TMS320DA610」や「TMS320DA710」などと組み合わせて使用可能なHSEソフトで、AAC形式で40倍速のリッピングが可能。内部処理は全て32ビット浮動小数点で演算。開発は同社の筑波テクノロジー・センターで行なわれた。 「TMS320DA610」搭載の評価モジュール(EVM)は同社のパートナーであるハートランド・データ株式会社より供給中で、「TMS320DA710」搭載EVMも2006年第2四半期中に供給開始予定。両EVMでは音楽CDやSDカード、HDDなどのメディアに対応するオーディオプレーヤー/レコーダ開発を短期間で設計できるという。 同ソフトでは、2chに加え5.1chのエンコードにも対応。48kHzでDSPのCPUパワーの10%程度で5.1chエンコードが行なえる。また、マルチチャンネルのデコードとAACエンコードの同時処理によるトランスコードや、複数のPCMソースをミキシングして5.1ch AACデコード対応AVレシーバに出力するといったことも可能になるという。 さらに、同ソフトを採用するソリューションはAureus DSPのマルチチャンネルデコーダシステムとの組み合わせに対応し、リッピング用DSPと音場処理用DSPを1チップ化することも可能。
□日本TIのホームページ (2006年3月16日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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