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三洋電機株式会社は、HDDカーナビゲーションシステム「HD・ゴリラ」の新モデルとして、地上デジタル放送のワンセグ視聴に対応した「NV-HD830DT」と、HDDへATRAC3形式でのCDリッピングに対応した「NV-HD860」を4月20日より順次発売する。発売日と価格は、「NV-HD830DT」が4月20日発売で220,500円、「NV-HD860」が4月25日発売で207,900円。 ■ NV-HD830DT
解像度480×234ドット、タッチパネル対応の8V型液晶ディスプレイを搭載し、地上デジタル放送のワンセグ視聴に対応するHDDカーナビ。DVDビデオ再生や、地上アナログ放送の受信にも対応する。シガーソケットからの給電以外に、ACアダプタや別売のリチウムイオン電池を利用し、車外でも利用可能。 ワンセグ受信には、アナログ放送と共用のアンテナを用いるが、別売のフィルム型アンテナ(5,000円前後)を追加することも可能。また、13ピンミニDINの地上デジタルテレビ接続端子も装備。別売の地上デジタルチューナ「NVP-DTP20」(91,350円)を接続することで、12セグメントの地上デジタル放送視聴にも対応する。
DVD部はDVDビデオのほか、DVD±R/RW(ビデオモード)の再生も可能となっている。また、音楽CDや、MP3を収録したCD-R/RWの再生も可能。FMトランスミッタを内蔵しており、カーオーディオへの音声出力も可能となっている。1W×2chのステレオスピーカーも搭載している。 通常のナビゲーション機能に加え、環境に配慮した「エコドライブ情報」機能を搭載。警察庁や経済産業省、環境省などからなる、「エコドライブ普及連絡会」が提唱するポイントである長時間のアイドリングや急加速、速度超過などを抑止するため、GPS信号を元に、該当する行為が感知された場合にはチャイムやポップアップ画面で警告される。 なお、ワンセグ受信中にはエコドライブ情報機能は利用できない。また、20GB HDDを搭載するが、CDからのリッピング機能は備えておらず、HDDはナビゲーション機能に限定されている。そのほか、セキュリティ面も強化し、暗証番号を入れないと動作しない「セキュリティコード」が設定可能になった。 入出力端子は、光デジタル(音声入出力と兼用)×1、映像入出力×1(ミニ)、音声入出力(ステレオミニ)、GPS外部アンテナ入力、ETC接続端子などを装備。別売の専用リチウムイオン電池2本利用時の連続使用時間は、DVD/CD再生時で約60分、アナログ放送で約120分、ワンセグで約100分となる。 外形寸法は約198×48×134mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.07kg(本体)/1.37kg(オプションの電池パック2本搭載時)。リモコンが付属する。
□ニュースリリース
■ NV-HD860
NV-HD830Dと同様に、480×234ドットのタッチパネル対応8V型液晶ディスプレイを備えるが、ワンセグ受信には非対応で、アナログ放送のみ受信可能。また、オーディオジュークボックスとして利用可能な30GBのHDDを搭載する。 HDDではATRAC3形式で8倍速でのCDリッピングが可能。等速の場合はリッピング中の楽曲再生も行なえる。なお、リッピング機能を利用できるのはACアダプタ駆動時のみで、シガーライター給電時にはリッピングができない。HDDに蓄積可能な曲数は最大3,000曲。
NV-HD830Dと同仕様のDVD部を備えるほか、FMトランスミッタや1W×2chのステレオスピーカーも搭載する。ナビゲーション機能は「NV-HD830DT」と同じで、「エコドライブ情報」機能も備える。そのほか、暗証番号を用いた「セキュリティコード」も設定可能。 入出力端子は、光デジタル(音声入出力と兼用)×1、映像入出力×1(ミニ)、音声入出力(ステレオミニ)、GPS外部アンテナ入力、ETC接続端子などを装備。さらに、13ピンミニDINの地上デジタルテレビ接続端子も装備し、別売のデジタルチューナ「NVP-DTP20」とも接続可能。 別売の専用リチウムイオン電池2本利用時の連続使用時間は、DVD/CD再生時で約60分、アナログ放送で約120分。外形寸法はNV-HD830DTと同じ。リモコンが付属する。
□ニュースリリース
■ ゴリラファミリーを全てワンセグ対応に
ゴリラのワンセグ対応にあたり、チューナ基板を約1/4の30×50mmに縮小。将来的にはゴリラシリーズの前製品を全てワンセグ対応にする計画となっている。なお、12セグ放送の対応については、現在の基板サイズとコストを考慮し、チューナ内蔵を見送ったとしている。 野中ともよ代表取締役会長は、同社のビジョンである「Think GAIA」の、自動車分野における展望について説明。ソーラー電池などのエネルギーや電動カーエアコンなどに加え、「つながる喜び」としてワンセグ対応やエコドライブ機能を位置づけており、「車が地球環境やライフスタイルの面で進化した“次世代コミュータソリューション”となるために、独自の技術で貢献したい」と述べた。
□三洋電機のホームページ (2006年3月23日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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